＊TH ページ35
「ヒョン、僕何度も言いましたよね？ヌナを大切にしてって…」
「僕は大事にしてたじゃないか！僕は浮気もしていないし、会う時間も作っていたし、Aと付き合ってからは、Aだけしか見てこなかった。」
「浮気しないことが大切にしてるってことなんですか？
僕から見たらヌナはすごく寂しそうだった。けどそれを一生懸命隠してた。
ヌナはヒョンが好きな料理を作って待ってた。
ヒョンが来ないかもしれないとわかっていても、待ってた。
ヒョンがいつも約束破ってばかりで、寂しい想いをしてたに決まってる！」
「……そんなことAは…。」
「それに、最近はヌナとの約束よりスアさん優先させてたでしょ？」
「でも、それは仕事のことで、Aだって理解してたはずだよ。」
「ヌナとスタジオで会った日…あの日だって約束守らなかったでしょ？」
「……っ。」
「ヒョン…、ヌナはいつもヒョンだけを見ていたよ。
いつだってヒョンを1番に考えてた。
テヒョイヒョンだって感じてたはずでしょ？
でも、ヒョンは？いつもヌナの約束ばかり
キャンセルして、それで大切にしてた？ヌナが裏切った？そんな事言わないでください！」
「……。」
「ヌナが寂しい想いをしていてもヒョンの隣にいたのは、ヌナがヒョンを好きだったからです。
ヌナはずっとずっとテヒョイヒョンだけを見てきた。
ヌナの気持ちが2人の関係を繋いでたんです。ヌナの優しさで2人は保たれていたんだ！
ヒョンはヌナのこと何もわかってない！！
ヒョンがヌナのこと、もう終わりに…、このままにするのなら…
僕がヌナの側にいます。
僕はずっとヌナが好きでした。でも、ヌナがヒョンのこと好きで幸せならそれで良かった。本当は大好きな2人が幸せならそれで良かったのに。
ヒョンとヌナが別れたのなら…
ヒョンがヌナとはこのまま終わりにするっていうなら僕がヌナを探します。
ヒョンはヌナが誰かのモノになるって考えたことありますか？
このままだと、ヌナは違う誰かと恋愛して結婚して…そういう未来になるんです。
ヒョン。僕は本気です。」
.
そう言って自分の部屋に戻っていったジョングク。
.
僕はジョングクの気持ちに全く気付けていなかった。
そして、Aの気持ちも。
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作者名：kerokero0114 | 作成日時：2021年5月22日 20時
