言えない、伝えたい TH (ページ31)

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＊TH ページ31

韓国の空港に着いても、状況は変わることなんてなくて、相変わらずスマホから聞こえてくるのは
あのアナウンスだけ。

僕はもちろんだけど、僕と同じくらい、いや僕以上に不安げな様子のジョングクにメンバー全員が驚いていた。

「テヒョンもジョングクも、まずは宿舎に帰ろう？ヌナもまだ仕事のはずだし、夜にまた電話をかけるかマンションに行ってみな？」

ジミンの言う通りだと思った。

まだ昼の時間でAだって仕事のはずだから、まずは宿舎に戻ってから考えようと思ったんだ。
…そう、自分に言い聞かせた。

　

　

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宿舎に戻るとフロントのところで荷物が届いていると、段ボール箱一箱を預けられた。

宅配なんて頼んでいないぞ？

忘れてたのあるかな、母親が何か送ったかな、
なんて考えながら送り主の欄を見れば、

そこにはAの名前があった。

まだフロント前だと言うのに、僕はその場で段ボールを勢いよく開けると、メンバーが慌ただして、ここで開けるなよ、なんて言ってきたけど、そんなこと言ってる場合じゃないから。

Aから荷物が送られてくるなんて今までになかったことだから、今すぐ開けないとという思いしかなかった。

箱から出てきたのは、僕が彼女の部屋に置いていた服やアクセサリー、ゲーム、本、全てだった。

そして、手紙…

少し震える手を落ち着かせて封を開けた。

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