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you side
スタジオでのCM撮影も順調に進み、次のセットの小道具の準備をしようとスタジオを出たところ、
キョロキョロとあたりを見回すジミンくんと目が合った。
ジミンくんは私を見つけると、隣にいらっしゃったホソクさんと一緒に私の元へ駆け寄ってきた。
「Aヌナ、久しぶり！」
「ジミンくん、久しぶりだね。えっと、初めましてホソクさん、Aと言います。あの…」
自分から自己紹介を始めたのに、自分のことを何と説明すれば良いのかわからず、言葉に詰まってしまった。
そんな様子にすぐ気付いたホソクさんが
「初めまして、Aさん。テヒョンからも、ジミン、グクからもずっと聞いてました。ジョングクにこのスタジオにAさんがいると聞いて、メンバー皆んな会いたがっちゃって。な？ジミン！」
「そうそう！テヒョンもずっとソワソワして、スタジオをいつ抜け出そうか見計らってるんだよ(笑)」
「もう、ジョングクくんにも言ったんだよ？テヒョンは嘘つけないでしょ？周りの人に気付かれたら大変だから来させちゃダメって。」
「やっぱりヌナはテヒョンのことわかってるね(笑)」
「フフっ、テヒョンに伝えてね。今日の夜会うんだから、抜け出さないでって。」
「オッケー！ヌナ、また今度ゆっくり話そうね。」
そう言って、2人と別れたはずなんだけど…
小道具を取ってスタジオに戻ろうとしたら、
今度はキョロキョロと辺りを見渡すテヒョンと遭遇したの。
テヒョンったら、周りのことなんか考えてなくて、大きな声で私を呼ぶから、思わず人気がないスペースにテヒョンの手を引いて連れてきた。
「テヒョンっ、声大きいよ！」
「ごめんごめん。グクだけじゃなくてジミン達も会ったっていうから、僕も会いたくなっちゃって。」
「フフっ、ジョングクくんにもジミンくんに言ってもやっぱりダメだったのね。」
「Aだって、そんな事言っても僕は絶対くると思ってたでしょ？(笑)」
「半々かな？(笑)クスクス。あっ、今日の約束覚えてる？今日は大事な話があるからちゃんと来てね。」
「うん、大丈夫だよ。仕事終わって行けそうになったらちゃんと連絡するね。」
「うん、テヒョンあのね…」
夜に話そうと思ってたけど、転勤の話が出ていることだけでも伝えようかと思った時、誰かの声に遮られたの。
「テヒョンっ！！」
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作者名：kerokero0114 | 作成日時：2021年5月22日 20時
