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ピンポーン
「テヒョン、お疲れ様。」
玄関のドアを開けて、いつものようにコンビニで買ってきたお菓子やコーラが入った袋を持つテヒョンに声を掛けた。
「A、会いたかった。」
そう言って、少し乱暴に袋を床に置き、両手で私を抱きしめてくれるテヒョン。
まだ玄関だというのに、背中に回されていた手が、
私の後頭部へと移り、
呼吸をするのがやっとというようなキスを繰り返す私たち。
「んっ……」
自然と甘い声が漏れてしまう。
そんな私を見て、嬉しそうな笑顔になるテヒョン。
「Aも僕に会いたかった？」
テヒョンを見つめて、コクンと頷けば、
また柔らかな笑顔を浮かべ、今度は私の首筋にキスをする。
「テヒョン、玄関だよ…。待って…」
「ごめんごめん。またしばらく会えなくなるから…。よし、ベッドに行こう！」
ニッと少しイタズラをしそうな悪い笑顔を見せて言うの。
最近のテヒョンは、大人びた表情でドキドキさせられることが多いけれど、
こうやって、時々見せる、昔と変わらない幼さが残る笑顔が好き。
私を追いかけてくれていた
あの頃を思い出すから。
テヒョンは、私の手を引いてすぐに寝室のベッド上へと向かった。
ベッドの上で、私の上に跨がるテヒョン。
綺麗な顔のテヒョンを見て、
今日は約束を守って会いに来てくれたという安堵感に浸っていると
「A、何か考え事？」
と聞いてきた。
「テヒョンのことだよ。」
素直にそう言えば、
「もっと僕でいっぱいにしてあげる。」
また、あのイタズラな笑顔を浮かべて、
嬉しそうに言った。
その言葉どおり、私は身体も心も全てをテヒョンでいっぱいにされた。
沢山のキスと、沢山の愛の言葉。
テヒョンの細く長い指が私の身体をなぞるだけで、
ビクビクっと電流が身体に流れたかのように反応してしまう。
私の身体の全てを知るテヒョンの行為に
何度も絶頂を迎えてしまう。
「もう、ダメっ…」
と懇願しながら何度も果てる私を見て、
「もっと、僕でいっぱいになって？」
と何度も腰を打ちつけてくる。
彼も何度も私の中で果てた。
自分でダメと言いながら、止まらない彼を見ているのが好き。
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作者名：kerokero0114 | 作成日時：2021年5月22日 20時
