ひゃくさんじゅうよん ページ25
『そう、ですか………。』
分かっていたこと。知っていたんでしょう？わたしも。
でも今日、もう一度あの頃に戻れるんじゃないかって思っちゃったんだ。
馬鹿、だよね。
部屋を出ようと立ち上がると、ふと呼び止められる。
「ひとつ訪ねても良いか、A。」
『何でしょう。』
そうすると姐さんはにやりと笑い、
「そなた、好きな男がおるじゃろ？」
『ふえ………！？』
いきなりの事で、間抜けな声が出てしまう。
それを見て姐さんは「“ふえ„……ぷふっ…ふえ………ぷふふふふ…」
と顔を赤くし震えている。恥ずかしい。
ゴホン、とわざとらしく咳き込み、わたしは姐さんのほうをチラッと見る。
『…根拠なんて無いんじゃないですか…………』
わたしがポツリと呟く。
そうすると姐さんは
「だってのぅ……女の顔をしておってなぁ」
と目を細めて言った。
暫く間を開け、何処かで切なく、寂しそうに姐さんは囁く様に呟く。
「なぁに、ただわっちの様になってほしくないだけじゃよ。
後悔の無いようにな。」
姐さんはわたしの頭に優しく手を置き、ポンポンと撫でる。
その手は消え入ってしまいそうだった。
何時もそうやって囚われちゃうぐらいなら、
いっそ、いっそ、
『………0から考えるってのはどうですか。』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
駒道髏呂夢@何時も暇な沖田ふれあ - 九十九さん» いえいえ、偉そうだなんてとんでもない……。なるほど、確かにそうすれば分かりやすくなりますね。参考になります。応援ありがとうございます。次回作の準備もしておりますので、暫しお待ちください。 (2017年3月9日 19時) (
レス) id: 381ffeb3d6 (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - 駒道髏呂夢@何時も暇な沖田ふれあさん» こちらこそ偉そうに色々言ってしまい申し訳ありません。もし不安でしたら、台詞以外の描写を増やせば誰が喋っているかの書き分けは十分だと思います。これからも応援しておりますので、どうかまた素敵な作品を書かれることを心よりお待ちしております。 (2017年3月9日 0時) (レス) id: 36883f7ba6 (このIDを非表示/違反報告)
駒道髏呂夢@何時も暇な沖田ふれあ - 九十九さん» やっぱり夢主が梅雨ちゃんと口調被っちゃうかなって思って『』にしていたので、書き分けが出来ていると言って頂けるなんてビックリです…。九十九さんの様な方に言って頂けると自信にも繋がります。本当にありがとうございました。 (2017年3月8日 20時) (レス) id: 381ffeb3d6 (このIDを非表示/違反報告)
駒道髏呂夢@何時も暇な沖田ふれあ - 九十九さん» 九十九さん、本当にありがとうごさいます。そうですね、改行の数が多いと読めにくいってのもあるし、スカスカしてるっぽくもなっちゃいますよね。作者としてだと読者目線では読みにくいので、そういう意見はありがたいです。 (2017年3月8日 20時) (レス) id: 381ffeb3d6 (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - 『』の件ですが、沖田ふれあ様は台詞によるキャラの書き分けが十分出来ていらっしゃると感じたので「」でも問題なく表現できると思います。あとは慣れです。オリキャラの心象等も非常に良く書かれていたと思います。私からは以上です。他に何か質問等があればどうぞ。 (2017年3月7日 21時) (レス) id: 36883f7ba6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
