【牛.沢】生徒会室のヴァンパイア そのに

59滴目 ページ10

少し休んでこーすけたちに連絡を入れる

近くに居るとのことで、３人でそっちに向かう

「なぁ、ぶり返して悪いんだけどよ」

『なに？』

「お前のお兄さんの事なんだけどよ」

『うん』

「本当は人間じゃねぇんじゃねーの？」

『…は？』

何言ってるのか分からない

兄ちゃんが人間じゃない？

今までずっとではないけど、誰よりも長く兄ちゃんと一緒に居た

人間に決まってるのに

「キヨ何言ってるの？Aちゃんは人間だし、根拠なんて無いでしょ？」

「じゃあお前の姉ちゃんはヴァンパイアなのかよ」

「それは…違うけど」

「根拠もねぇけどよ、Aがお兄さん追いかけたのってすれ違った男だろ？あいつさ、人間とは違う匂いがしたんだよ」

『違う匂いって…』

匂いも何もあんのかよ

え、加齢臭とかってこと？

あ、それ人間か

「実は俺たち鼻が良くてさ、前にAちゃんに危機感持てって言ったことあったでしょ？あれさ、Aちゃんから違うヴァンパイアの匂いがしたからなんだよ」

『そうだったんだ』

「で、あの男はヴァンパイアの匂いじゃなかった」

「え…ってことは」

「狼男の匂いがした」

『狼男って…』

どうしてこんなに私の周りには人外が多いんだ

「あ、Aさーん」

『あ、ヒラ』

「おいA、この話後でまたするわ」

『うん』

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