55滴目 ページ6
お店もいくつか寄って、次はどこへ行こうかという時男の人とすれ違った
首元に傷があって私より少し背が高くて…
え…今のって
『兄ちゃん…?』
間違いない
『兄ちゃん!!』
思わず振り返って後を追う
もう一生会えないかもしれない
「ちょ、A!おい!!追いかけるぞ!」
「兄ちゃんいたんだ」
「2人には後で話すよ」
兄ちゃんは角を曲がった
私も曲がるけど人にぶつかってしまった
『…っすみません!!』
でも、もうどこにも兄ちゃんの人影は見えなくて
また居なくなっちゃうの…
気が付いたら涙が出ていて
止まらなくって
「おい、A!どうしたんだよいきなり…って泣いてんのか?」
「Aちゃん、一回あっち行こうか…」
路地裏に行き、皆に囲まれる
『急にごめん…兄ちゃんが居たんだよ』
「兄ちゃんって、見間違いじゃないの?」
『違う、あれは絶対に兄ちゃんだ、首筋に同じ傷があったの…背は分かんないけどあの傷は間違いないんだよ…』
あぁ、勝手なことしちゃったな
『ごめん、走らせて…悪いことしちゃったね、こんなのを根拠にして追いかけるなんて』
「いや、しょうがねぇよ…ずっと探してたんだろ」
「俺たちはなんも迷惑だとは思ってない」
「細かいことは分かんねぇけどさ、なんか青春っぽいじゃん?」
「そーそ!こういうの一回やってみたかったしね!!」
このことについて全く知らない2人も賛同してくれた
『…あ、りがとう』
鼻声になった声を絞り出した
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ちゃんかな(プロフ) - 支配人Bさん» 知ってた (2016年4月21日 15時) (レス) id: 92b328d118 (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ちゃんかなさん» シリアスなんてこの小説にはいらないのです← (2016年4月21日 12時) (レス) id: a839feb8f0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんかな(プロフ) - やっぱり…シリアスはないんですね。つわくん…シリアスくれよ…( ^ω^ ) (2016年4月21日 7時) (レス) id: 92b328d118 (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - 狐(こん)さん» 完結は…すると思いますよ!多分← (2016年4月4日 14時) (レス) id: a839feb8f0 (このIDを非表示/違反報告)
狐(こん)(プロフ) - 支配人Bさん» 前のコメントの返信、吹きました笑完結に向かっているかわかりませんが、更新頑張ってください( *`ω´) (2016年4月4日 14時) (レス) id: f4965b3329 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:支配人B | 作成日時:2016年3月13日 1時