【牛.沢】生徒会室のヴァンパイア そのに

87滴目 ページ38

『一回家帰ろうよ…苦しいって…』

「あ、ごめん」

兄ちゃんが私を離すと今度は先輩に引っ張られた

「はーい、捕まえた」

『だから、帰りましょうって言ってるじゃないですか』

「じゃあこのまま帰る」

『自転車どうすんですか』

「あ」

横で兄ちゃんが鼻で笑ってた

そんで、そのまま家に帰った

自転車は先輩が押してきてくれたけど

「家久しぶりだな…」

『全くです』

中に入って三人で椅子に座る

あれ、空気が重いぞ

なにか話さねば

『あｎ「ごめんな」え』

「俺、勝手に出てったりして」

急に兄ちゃんが謝り始めた

顔は俯いていて表情はわかんない

その前に

私の言葉過んなし

『ホントになんで出てったのさ、どんだけ心配したと思ってんの』

「ホントにごめん…お前を傷つけたくなくて」

『相談してくれても良かったのに』

「だってお前オカルト信じなかっただろ！」

『あ、そうだった』

それはすまぬ

もう信じてるよ

なんとなく兄ちゃんに表情を見られたくなくて席を立つ

『お茶淹れてくるね』
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Usizawa side...

Aが席を立って、お兄さんと2人

気まずいな…

「なぁ、屋上の時Aのこと助けてくれたの君だよね？」

「まぁ…」

「ホントにありがとね。君も人外なんだろ？おかげでこうしてAにも会えたし感謝してる」

そう言うお兄さんの表情は嬉しそうだった

「あいつのこと、これからもよろしくな」

「それって、彼氏って認めるってことですか」

「うん、守ってやって」

「もちろんですよ」

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