【牛.沢】生徒会室のヴァンパイア そのに

84滴目 ページ35

「んで？その方法って？」

『えーっとですね、まず補修の一番最初に滅茶苦茶真面目に受けるんです』

『ほんの10分ぐらいでも良いんです』

『それで、その後担当の先生に演技するんですよ』

「なんの演技？」

『今回のテストがなんで悪かったかの理由ですよ』

そう、私は毎回それで回避してた

例えば、おばあちゃんが体調悪かったとか少し体調が悪かったとか、世界からなんで戦争がなくならないかとか

いや、嘘は言ってない

だって、おばあちゃん紙で指切ったし、寝不足だったし、ニュースで戦争の事やってたし

「お前らはなんて？」

「俺は家の猫が体調悪くしてって」

「俺は姉ちゃんが家出しちゃってって言った」

『すごい嘘だ』

「お前が言うな」

いや、そうだよね

てか、そんな嘘で毎回騙される教師もどうかと思うけど

「でも、そんなの良く思いついたな」

『いや、始めはちゃんと補修受けてたんですけど問題わかんなくて険悪そうな顔してたら間違えられたんですよ。なんかあったのか？って言われたんでそれに便乗して』

「こいつ本格的なバカだな」

「俺らより言い訳ひでぇ」

そうかな、教師のがバカだと思うよ？

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