【牛.沢】生徒会室のヴァンパイア そのに

62滴目 ページ13

ひんやりとした感触に気が付き、目が覚めた

コンクリートで出来た部屋に居るみたいだ

手足は縛られていて動けない

『いや、ここどこ』

なに？拉致られたの？

女子高生が拉致られて死亡とかやだよ

マジでしゃれになんないから

いやほんとに

てか、スマホ無いんだけど

『誰かー、居ませんかー？拉致られてるんですけどー』

あ、これ言っても意味ないか

いや、でも流石にそろそろ犯人出てきてくれても良いんじゃないかな

ほら、ドラマとかであるじゃん？

フッ、目覚ましたか？

みたいな感じの

寂しいんだけどなー

「起きたか」

『あ、やっと来た』

「お前を誘拐したのには理由がある」

『無視かよ』

「この頃ヴァンパイアと一緒に居る人間が居るって聞いてな」

『あ、私ですね』

「それで、俺らだって飢えてるからよ、そういう人間が欲しいんだよ」

ちょっと何言ってるのか分からないぞ

厨二病なの？俺の右腕はみたいな人なの？

「俺らは人狼なんだよ、わかるか？」

『はい、厨二病なんですね』

「いや、ちげーよ。人狼だっての」

『あ、はい』

「んで、俺らも人間喰いたいわけよ」

『えー、私美味しくないですよ？脂肪しか付いてないですしー』

「いや、それはどうでもいいんだよ、人間の肉なら」

『えー、気持ち悪い』

「直球かよ」

そういうと人狼だと思われる厨二病は、部屋の隅っこでキノコ生やし始めた

「なんで怖がらないんだよ…喰おうとしてんのにさ…」

いや、なんかすまん

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