・ ページ5
「Hi、ジャクソン」
Aが返却期限の迫った本を図書室へ返しに行こうと歩みを早めていた時、ふと自分のファミリーネームが呼ばれたかと思うと、Aの進路を塞ぐように1人の女子生徒が目の前に立った。
緑のローブに、艶のある黒髪。こちらを睨みつけていたのはエリザベス・スチュワートだった。
「どうも。何か用？今から本を返しに行かなくちゃならなくて急いでるんだけど」
「あぁ、そう。じゃあ簡単に言ってあげる。その気もないのに彼に引っ付かないでくれる？」
「彼？」
「ヒョンジンよ」
簡単に言うと言っておきながら、遠回りをするような彼女の言い方に、プライマリースクールからやり直した方が良いんじゃないかとAは心の中で毒づいた。
「ごめんなさい、何のことだか。彼は友人のひとりだから、話すのは当然でしょ？」
「あらそう。じゃあ噂になってるのも知らないの？あんたが何人も男をキープしてるビッチだって」
ついにAは呆れ返ってしまった。自分だって普段はマルフォイについてまわっているくせによく言えたものだ。
「周りがなんて言ってるか知らないけど、彼らは私の大切な友人なの。それに、ヒョンジンと話したいなら話しかければ良いじゃない。あなたは同じ寮で一緒にダンスパーティにも行ったんだから、私よりも話しかけやすいと思うんだけど？」
Aは深くため息をつくと面倒だと言う表情を浮かべ、こちらを嘲笑しているエリザベスに向かってそう話した。
「…あんたみたいなマグル生まれが釣り合うと思ってるの？ヒョンジンは純血の人間と一緒にいるのが相応しい。あんたと、その周りの穢らわしい人間たちと彼を一緒にしないで！」
エリザベスはわかりやすく顔を歪ませてそう言った。その目は僅かに赤く滲んでいる。あぁ、この子本気なんだ。
「…釣り合うかどうかを決めるのはあなたでも私でもない、ヒョンジンよ。いい加減そこ退いて」
Aはもう限界だった。自分だけではなく友人まで貶されて気分が悪い。エリザベスを押し除けて図書室へと足を早めた。
「この、穢れた血め！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 830人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
BB(プロフ) - マニ。さん» こんばんは。コメントありがとうございます🙇🏻♀️恐れ入りますが、当方ボードなどは利用しておりません。マシュマロを開放しておりますので、何かあればそちらにお願いします🙇🏻♀️ (2月22日 21時) (
レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - BBさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！ハリポタとか大好きなのでスキズも大好きです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝 (2月22日 20時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
BB(プロフ) - えんさん» ありがとうございます🙇🏻♀️ (1月29日 5時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
えん(プロフ) - わあもうほんとに好きです、、😵💫😵💫😵💫スキズも好きだしハリポタも好きだしほんと私得すぎます💘💘 (1月25日 21時) (レス) @page11 id: 284b114cd7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
