スケッチ ページ12
HJ side
ゆっくりと離れていく唇が名残惜しかった。
ヒョンジンはベッドの上で手帳を広げ、右手でスケッチをしながら、左手で自分の唇にそっと触れる。Aの唇の感触を無意識に思い出そうとしていた。
あのトロフィールームでのキスの後、ヒョンジンが目を開けるとAは涙を流しながらこちらを見つめていた。彼女が泣くのを見るのはこれで2度目だったが、Aは相変わらずほろほろと涙をこぼしている。
なんだかとっても愛おしくなって、思わず頬を伝っている涙を親指で拭ってやると、彼女もクスクス笑いながらヒョンジンの涙を優しく拭ってくれた。あぁ、自分も泣いていたんだっけ、とお互いの頬を撫でながら2人で笑い合った。
「私も、大好きよヒョンジン」
Aはヒョンジンの顔に垂れ下がった髪をかき分け、じっと瞳を見つめながらそう言った。私もあなたのそばにいたい。そう続けるAを窓から差し込んだ月明かりがより一層美しく見せていた。
少しして戻って来たフィルチはピーブスの退治に手こずったらしく、かなり疲れた顔をしていた。トロフィーが磨けているのか確認するのも億劫だったようで、まだ部屋の半分ほどしか磨けていないのにヒョンジンたちに杖を返すと、さっさと寮へ帰れと2人をトロフィールームから追い出した。
おかげでフィルチは2人の目に涙が滲んでいることにすら気がつかなかったのでヒョンジンはほっと胸を撫で下ろした。
それから2人で肩を寄せ合いながら誰もいない廊下を歩いた。寮の分かれ道まで来ると、お互いに名残惜しくなって足を止めた。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
どうしてもこのまま別れる気にはなれなくて、ヒョンジンはAの前髪をかき分けて彼女の額に優しくキスをする。
そのまま髪を耳にかけて、親指でAの頬を撫でてやると彼女はハッと小さく息を呑んだ。
「いい夢を」
「あなたもね、」
Aは少しだけにっこりと笑うと、そのまま薄暗い廊下を歩いて行った。ヒョンジンはAの後ろ姿が見えなくなるまで見送って、完全に緩み切った口元を手で覆い隠しながら地下への階段を駆け降りた。
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BB(プロフ) - マニ。さん» こんばんは。コメントありがとうございます🙇🏻♀️恐れ入りますが、当方ボードなどは利用しておりません。マシュマロを開放しておりますので、何かあればそちらにお願いします🙇🏻♀️ (2月22日 21時) (
レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - BBさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！ハリポタとか大好きなのでスキズも大好きです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝 (2月22日 20時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
BB(プロフ) - えんさん» ありがとうございます🙇🏻♀️ (1月29日 5時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
えん(プロフ) - わあもうほんとに好きです、、😵💫😵💫😵💫スキズも好きだしハリポタも好きだしほんと私得すぎます💘💘 (1月25日 21時) (レス) @page11 id: 284b114cd7 (このIDを非表示/違反報告)
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