救いの星 ページ1
その日は暖かな陽射しが差し込むとても天気の良い日だった。ここ数日とても冷え込んでいたので、久しぶりに外へ出てゆっくりと週末を過ごしても良いかもしれない。Aはのんびりとブランチを食べながらそう思った。
どうやらそう思ったのは自分だけではなかったようで、Aを散歩に誘ったのはハンだった。
積もっていた雪や凍りついていた地面が暖かな午後の陽の光を浴びて溶け始めている。2人は緩んで滑りやすくなった地面をゆっくりと踏みしめるようにして歩いた。
Aが自分の気持ちに戸惑っているうちにホリデーは終わり、いつの間にか授業が始まっていた。ハンとこうやって2人で話すのは図書室で魔法史のレポートを書いていた日以来だった。再びスンミンたちと過ごす時間が増え、必然と2人きりになることは減っていたのだ。
ハンは相変わらずAに対して深い愛情を持って接していた。Aが今まで以上にぎこちなくなっていることすら気にならない様子だった。
今も、ずるずると滑る坂を下るのにハンはAの手を握って支えようとしていた。
凍った湖は全く溶ける様子がなかったが、いつも2人が座っている大きな木の根元は溶け始めた雪でしっとりと濡れていた。Aは杖を一振りして残った雪を溶かし、ローブが濡れないように水滴を取り除く。
2人でここに座って湖を眺めるのは随分久しぶりのように思えた。
初めてここで会った頃よりもジソンは髪が伸びたな。私よりも小さかったのに今は背も伸びて体つきもしっかりしたし…手の大きさも、何もかも私の知っているジソンではなくなっている。ずっと隣にいたのに気がつかなかった…
Aはこの日初めてハンが大人に近づいていたことを知った。彼がもう幼いジソンではないことも、彼が自分へ向ける感情に変化があったことも、全部、近過ぎて気がつけなかったのだ。
「初めて会ったときのこと覚えてる？」
そう問いかけたのはハンだった。
「うん、覚えてる」
「俺さぁ、変な子だなって思ったんだよ」
「私が？」
「だって、ひとりで変な物耳につけてるし…」
ヘッドフォンを変な物扱いしたハンにAがジトッと彼を睨むとハンはだって知らなかったんだよ！と慌てて弁解した。
「だから、その、Aが変だとかそういうことが言いたいんじゃなくて」
たった今変な子って言ったくせに、とAは心の中で呟いた。
「俺は君に救われたんだ」
「私に？」
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BB(プロフ) - マニ。さん» こんばんは。コメントありがとうございます🙇🏻♀️恐れ入りますが、当方ボードなどは利用しておりません。マシュマロを開放しておりますので、何かあればそちらにお願いします🙇🏻♀️ (2月22日 21時) (
レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - BBさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！ハリポタとか大好きなのでスキズも大好きです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝 (2月22日 20時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
BB(プロフ) - えんさん» ありがとうございます🙇🏻♀️ (1月29日 5時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
えん(プロフ) - わあもうほんとに好きです、、😵💫😵💫😵💫スキズも好きだしハリポタも好きだしほんと私得すぎます💘💘 (1月25日 21時) (レス) @page11 id: 284b114cd7 (このIDを非表示/違反報告)
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