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ページ10

「あの、何か?」

「ね、これってマグルの本?」

「そうだけど」

「やっぱりそうなんだ!見たことなかったからそうかなって思ったんだぁ。面白い?」



正直、彼がマグルの物に興味を示すとは思ってもみなかったので言葉に詰まってしまったが、無理やり面白いと思うというありきたりな言葉を返した。



「わぁ、恋愛の話なの?マグル視点の恋愛小説って気になるな…」



彼はAの小説を手に取ると裏表紙に書かれたあらすじを読んでそう言った。



「…あなたマグルが嫌いなんじゃないの?」



少し踏み込んだ質問だっただろうか。もしかしたらAのことをマグル生まれだと知らずに、マグルの小説なんて変な物を持っているのが面白いと思われているだけなのかもしれない。

もし、マグル生まれだとバレたら、すぐに拒絶されるんだろうか。



「マグルが嫌い?僕そんなこと言った覚えないよ」

「え?そうなの?」

「うん。確かに僕の家系って純血主義だけど、僕の両親自体は純血主義じゃないよ。寧ろ友好的」

「で、でも、マグル生まれの子が睨まれたって」

「睨んだ…?あぁ、もしかしたらあれかな。あまりにも付き纏ってくる子がいたからやめてって言ったんだけど…その時の僕怖かったのかな…はぁ、悪いことしちゃった」

「…じゃあ、あなたはマグルを差別したりしないのね?」

「うん、そんなことしないよ」



何故かホッと胸を撫で下ろすような気持ちになり、そこで初めて彼に拒絶されたくなかったのだと気がついた。

たった一度話しただけなのに不思議なものだ。

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ジャコ(プロフ) - 支配人Bさん» わざわざありがとうございます🙇‍♀️お手数をお掛けしてしまい申し訳ございません!💦マシュマロの方送らせて頂きましたが、文字数制限ぎりぎりまで書いてしまったのでお手隙の際にお読み頂ければ幸いです🙇‍♀️ (8月28日 23時) (レス) id: 250cf595b1 (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ジャコさん» 追記です!トップページの注意書きの下にマシュマロのリンクを用意しましたので、取り急ぎこちらから感想をお願いします! (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ジャコさん» ありがとうございます!今Twitterのアカウント作成をしているのですが、何故か凍結されておりまして、数日したら開設できると思います!その際はこちらからお知らせします。もうしばしお待ちください🙇‍♀️ほんとにありがとうございます😭 (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - NTさん» ありがとうございます😭今日ハリポタツアー行ってきたので解像度爆上がりしてます!これからもよろしくお願いします! (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
ジャコ(プロフ) - 質問失礼致します🙇‍♀️ご迷惑でなければ長文での感想を送らせて頂きたいのですが、マシュマロやお題箱、Twitter(現X)、占ツクCOMMUのメッセージ等、作者様にとって最適なサイト等ございますか?💦もし迷惑でしたら大丈夫です! (8月27日 19時) (レス) @page29 id: 250cf595b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:BB | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年8月15日 2時

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