・ ページ7
「…A?どうかした?」
「え?あぁ、いや、なんでもない」
ハンが不思議そうにその丸っこい目でこちらを見てくる。どうやらヒョンジンを見つめすぎていたらしい。ハンにはAがぼーっとしているように見えたようだった。
一度意識してしまうとその後も気にしてしまうもので、ハグリッドに連れられて放牧場へ歩いている間も、前の方を歩くヒョンジンがチラチラと目に入ってくるようになってしまった。
隣を歩くスンミンにヒョンジンのことを聞こうかと思ったが、ちょうどハグリッドが魔法生物を連れてきてしまったので聞くタイミングを失ってしまった。
というよりも、その動物に意識を全て持っていかれたと言った方が正しいかもしれない。それは馬と鷲を掛け合わせたような魔法生物、ヒッポグリフだった。
「うわぁ、すっごく綺麗…」
思わず漏れ出たAの声にハンとフィリックスは口をポカンと開けたままコクコクと頷き、スンミンは目を丸くしてじっと何頭ものヒッポグリフを見つめていた。
ヒッポグリフは誇り高い魔法動物であり、こちらが敬意を示さなければ攻撃されてしまう。30cmはあろうかというその鉤爪を見て思わず本を持つ手に力が入ってしまい、怪物的な怪物の本の毛むくじゃらな感触を嫌というほど味わった。
一番最初にハリーが挨拶を成功させるのを見て、Aたち4人もゆっくりとヒッポグリフに近づく。
4人はつやつやとした栗毛の子に挨拶をすることにした。動物が好きなフィリックスやハンはすぐに挨拶を成功させ、ヒッポグリフの首の辺りを撫でてやっている。
一方でマグル出身のAとスンミンは恐々と緊張した面持ちで挨拶をした。それが伝わってしまったのか少し時間はかかったものの、ヒッポグリフも深くお辞儀を返してくれた。
「わぁ、羽がすごくふわふわだ!」
フィリックスはそう言って嬉しそうに胴を撫でている。Aがおずおずと首元を撫でてやると彼の言う通りふわふわとした感触が手を包み込む。怪物的な怪物の本とは大違いだった。
馬を撫でているような気分なのに、その体には羽や大きな翼があるのが不思議で、夢中になって撫でていると隣にいたスンミンがフッと鼻で笑ったのが聞こえた。
540人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジャコ(プロフ) - 支配人Bさん» わざわざありがとうございます🙇♀️お手数をお掛けしてしまい申し訳ございません!💦マシュマロの方送らせて頂きましたが、文字数制限ぎりぎりまで書いてしまったのでお手隙の際にお読み頂ければ幸いです🙇♀️ (8月28日 23時) (レス) id: 250cf595b1 (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ジャコさん» 追記です!トップページの注意書きの下にマシュマロのリンクを用意しましたので、取り急ぎこちらから感想をお願いします! (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ジャコさん» ありがとうございます!今Twitterのアカウント作成をしているのですが、何故か凍結されておりまして、数日したら開設できると思います!その際はこちらからお知らせします。もうしばしお待ちください🙇♀️ほんとにありがとうございます😭 (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - NTさん» ありがとうございます😭今日ハリポタツアー行ってきたので解像度爆上がりしてます!これからもよろしくお願いします! (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
ジャコ(プロフ) - 質問失礼致します🙇♀️ご迷惑でなければ長文での感想を送らせて頂きたいのですが、マシュマロやお題箱、Twitter(現X)、占ツクCOMMUのメッセージ等、作者様にとって最適なサイト等ございますか?💦もし迷惑でしたら大丈夫です! (8月27日 19時) (レス) @page29 id: 250cf595b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ