・ ページ6
「ねぇ、ブラウニーの話も良いんだけどさ…この教科書なんとかならないのかな？蜘蛛みたいな目があって、はぁ…俺耐えられないよ」
少し遅れてやってきたのはフィリックスと同じハッフルパフ生のハンだ。暑いのかネクタイは緩められ、ワイシャツの袖を捲り上げている。
そして、紐でぐるぐる巻きに閉じられた「怪物的な怪物の本」を脱いだローブ越しに指先で摘み、腕を最大限に伸ばして体から遠ざけようとしている。
ハンは冗談を言って場を盛り上げるのが得意な青年だった。虫が苦手でよく魔法薬学で使う虫に対して悲鳴を押し殺しているところ___ 悲鳴をあげて騒いだりなんてしたらスネイプに目をつけられる___を見かける。
だから、毛むくじゃらで目がついている蜘蛛のようなこの教科書が耐えられないのだろう。その様子を見兼ねたフィリックスが彼の代わりに教科書持ってあげた。
「はぁ、ありがとうヨンボガ…」
「ジソンイは虫が苦手だものね」
「確かにこの教科書ちょっと個性的だよね」
「個性的だなんて言い回しするのヨンボガだけじゃないの？」
「えぇ、じゃあスンミンはなんて言うの？」
「最悪な本」
「うわぁ、直球だね」
Aたちがそうやって話していると、奥の方でディメンターがいるぞ！なんてマルフォイが声をあげるものだから、慌ててそちらに視線をやる。
まぁ、彼がハリーを揶揄ってるだけだったんだけど。またバカな真似を、と思いながらマルフォイを見ると、その後ろの方にヒョンジンがいるのが見えた。
彼はマルフォイ達と一緒にフードをかぶってディメンターの真似をして揶揄うことはなく、静かにあの冷徹そうな表情を浮かべている。
長い黒髪はハーフアップにまとめられ、第一ボタンを開けたワイシャツからは彼の鎖骨が見え隠れしていた。
本当にあの時声をかけてくれた彼なんだろうか。冷ややかな瞳の奥にあの柔らかさは感じられない。
「はぁ…びっくりした。僕あんな怖いの懲り懲りだよ…」
「全く趣味が悪いよな」
「気にするだけ無駄だよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジャコ(プロフ) - 支配人Bさん» わざわざありがとうございます🙇♀️お手数をお掛けしてしまい申し訳ございません！💦マシュマロの方送らせて頂きましたが、文字数制限ぎりぎりまで書いてしまったのでお手隙の際にお読み頂ければ幸いです🙇♀️ (8月28日 23時) (
レス) id: 250cf595b1 (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ジャコさん» 追記です！トップページの注意書きの下にマシュマロのリンクを用意しましたので、取り急ぎこちらから感想をお願いします！ (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ジャコさん» ありがとうございます！今Twitterのアカウント作成をしているのですが、何故か凍結されておりまして、数日したら開設できると思います！その際はこちらからお知らせします。もうしばしお待ちください🙇♀️ほんとにありがとうございます😭 (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - NTさん» ありがとうございます😭今日ハリポタツアー行ってきたので解像度爆上がりしてます！これからもよろしくお願いします！ (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
ジャコ(プロフ) - 質問失礼致します🙇♀️ご迷惑でなければ長文での感想を送らせて頂きたいのですが、マシュマロやお題箱、Twitter(現X)、占ツクCOMMUのメッセージ等、作者様にとって最適なサイト等ございますか？💦もし迷惑でしたら大丈夫です！ (8月27日 19時) (レス) @page29 id: 250cf595b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
