小さな小鳥 ページ35
HJ side
占い学の授業を終え、長い長い螺旋階段を下っていると、紙でできた小鳥がヒョンジンの周りを飛び始めた。手を差し出すと静かにその上に降り立つ。
それが誰からのものなのか知っていたので、その場で立ち止まって紙を開き、すぐに中身を確認した。
紺色のインクで書かれた右上がりの癖がある字はAのものだ。この後会わないかという誘いへの返答だった。
あの子に会えるというだけで口元がだらしなく緩んでしまう。彼女がくれた本が入ったカバンを握り、まだ半分ほど残っている螺旋階段を駆け降りた。別に早く行ったところでAはまだ来ないんだけど。
あまり人の寄り付かない廊下のベンチで待っていると、奥からレイブンクローのローブをたなびかせて駆け寄ってくるAが見えた。
今日は長い髪をクリップで留めていて、占い学の授業中後ろから彼女の白い頸が丸見えだった。頸に黒子があったな…
「ごめん、待たせたよね」
「ううん、そんなに待ってないよ」
ベンチに座って今日の占い学があまりにもつまらなかったとか、友達が魔法薬学で鍋を爆発させて15点も減点されたとか、他愛もない話を重ねた。
ヒョンジンたちが表立って会話をすることは少なかったが、こうやってこっそりと密会のようなことをするのはもう両手では収まりきらないほどになっていた。
最初こそAに借りたマグルの小説や、プレゼントしてくれた本の感想を話し、分からないことを教えてもらうために会っていたのだが、最近はこうやってお互いの話をすることも多くなっていた。
「そういえばこの前借した本はどうだった?」
「あれすごく面白かった!しかもね、ほとんど内容が理解できたよ」
「え、本当に?すごいじゃない!」
「ふふ、Aのおかげだよ」
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ジャコ(プロフ) - 支配人Bさん» わざわざありがとうございます🙇♀️お手数をお掛けしてしまい申し訳ございません!💦マシュマロの方送らせて頂きましたが、文字数制限ぎりぎりまで書いてしまったのでお手隙の際にお読み頂ければ幸いです🙇♀️ (8月28日 23時) (レス) id: 250cf595b1 (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ジャコさん» 追記です!トップページの注意書きの下にマシュマロのリンクを用意しましたので、取り急ぎこちらから感想をお願いします! (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ジャコさん» ありがとうございます!今Twitterのアカウント作成をしているのですが、何故か凍結されておりまして、数日したら開設できると思います!その際はこちらからお知らせします。もうしばしお待ちください🙇♀️ほんとにありがとうございます😭 (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - NTさん» ありがとうございます😭今日ハリポタツアー行ってきたので解像度爆上がりしてます!これからもよろしくお願いします! (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
ジャコ(プロフ) - 質問失礼致します🙇♀️ご迷惑でなければ長文での感想を送らせて頂きたいのですが、マシュマロやお題箱、Twitter(現X)、占ツクCOMMUのメッセージ等、作者様にとって最適なサイト等ございますか?💦もし迷惑でしたら大丈夫です! (8月27日 19時) (レス) @page29 id: 250cf595b1 (このIDを非表示/違反報告)
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