湖の下の談話室 ページ17
HJ side
ハンナはついにその発信ボタンを押した。流れるコール音と共に心臓の鼓動が早くなっていく。
彼が電話に出てくれなかったらどうしよう。
ハンナは不安に押しつぶされそうだった。十数秒、いやもっと短かったかもしれない。しかしハンナにはそれが途方もないような時間に感じた。
そして、ついにコール音が途切れ…
「ねぇ、リノヒョン…電話って何」
「は？何急に」
「だから、電話って何」
隣に座るリノは猫を膝に乗せたままこちらをジロリと睨んだ。
地下室にあるスリザリンの談話室に差し込んだ、湖越しの月明かりのおかげでリノの芸術品のような顔はさらに神秘的に…いや、かなり冷徹な印象を与えた。
「マグルが使ってる電話ってやつだよ。リノヒョン知ってるでしょ？」
「はぁ…」
リノは2つ年上の半純血の魔法使いだった。マグルとして過ごしていた期間が長かったそうで、スリザリンでは珍しくマグルのことに詳しかった。
本人はそのことに対して少し抵抗があるらしく、こうやってヒョンジンが質問をするのを嫌がった。
「電話は離れた人と会話するための機械だよ。いい？これで満足でしょ」
「えぇ、説明足りないよ。どうやって使うの？なんで会話できるの？ねぇ、教えてってば〜」
「俺じゃなくてその本の持ち主に聞けば良いと思うけど？俺はこれ以上話さない」
「ケチだなぁ、もう」
「ん？ヒョンジナもう一回言ってみな？」
「…すみません」
これ以上質問を続けると自分の身が危ないので素直に謝っておく。以前、揶揄い続けたら羊皮紙の切れ端を口に入れられたり、ナメクジの呪いをかけられそうになるなど酷い目にあった。
このまま座っていたらまた質問されるとでも思ったのか、リノは猫を抱いて立ち上がった。
部屋にでも行くのかと思ったが、何か思いついたように引き返し、ヒョンジンの持っている本に杖先を向けた。
何をするのかと少し身構えたが、リノはマツの木でできた杖で表紙をつー、と撫でた。すると、みるみるうちに表紙が変わっていき、あっという間に3学年用の基本呪文集へと姿を変えた。
「ここでそれを持ってるのはあんまり良くないと思うよ。気をつけな」
「…ありがとう、ヒョン」
きっとリノはこの寮でマグルのことを話す危うさを知っている。自分でも分かっていたつもりだったけど、何か胸を締め付けるものがあった。
ただ、マグルが好きなだけなのに。
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ジャコ(プロフ) - 支配人Bさん» わざわざありがとうございます🙇♀️お手数をお掛けしてしまい申し訳ございません！💦マシュマロの方送らせて頂きましたが、文字数制限ぎりぎりまで書いてしまったのでお手隙の際にお読み頂ければ幸いです🙇♀️ (8月28日 23時) (
レス) id: 250cf595b1 (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ジャコさん» 追記です！トップページの注意書きの下にマシュマロのリンクを用意しましたので、取り急ぎこちらから感想をお願いします！ (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ジャコさん» ありがとうございます！今Twitterのアカウント作成をしているのですが、何故か凍結されておりまして、数日したら開設できると思います！その際はこちらからお知らせします。もうしばしお待ちください🙇♀️ほんとにありがとうございます😭 (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - NTさん» ありがとうございます😭今日ハリポタツアー行ってきたので解像度爆上がりしてます！これからもよろしくお願いします！ (8月27日 22時) (レス) id: cf4a94678c (このIDを非表示/違反報告)
ジャコ(プロフ) - 質問失礼致します🙇♀️ご迷惑でなければ長文での感想を送らせて頂きたいのですが、マシュマロやお題箱、Twitter(現X)、占ツクCOMMUのメッセージ等、作者様にとって最適なサイト等ございますか？💦もし迷惑でしたら大丈夫です！ (8月27日 19時) (レス) @page29 id: 250cf595b1 (このIDを非表示/違反報告)
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