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sha_side
隙間なく閉まっている襖を背に俺はガシガシと頭を掻いてしゃがみ込んだ。
なんでこうも素直になれないのだろう。まぁ、そんなの天邪鬼だからなんて言葉で簡単に片付いてしまうのだが。
俺は子供の頃泣き虫だった。
親父の言いつけをついこの前まで守っていた。それほど、良い案だと思っていたから。
ただ、か弱い男の子を演じるっていうのはあくまでも暴走した妖から身を守るためで、人間に対するものじゃない。
だから人間の友達にお前弱いなって揶揄われる度に泣いていた。やり返したかった。でも相手は人間、取り返しのつかないことになる。
何もできないのが悔しかった。
小学校3年生の春、Aが転校してきた。明るくて誰にでも好かれそうな女の子だった。お互い気配で妖だってすぐに分かった。
クラスにいる妖は俺1人だったから、なんだか仲間ができたみたいで嬉しくてすぐに話しかけに行った。
俺たちはすぐに意気投合して、2ヶ月もすればずっと隣にいるような仲にまで進展した。
『あ、また泣いてる』
sha「だって、運動会の選抜リレー出たかったけど、お前は遅ぇからダメなって言われて」
ぐずぐずとAにそう言うと彼女は花のワッペンがついたハンカチを差し出した。
『みんなもったいないよね』
sha「…え？」
『シャオロンの首が取れるって知らないんだもん。そんな特技みんなにはないのにね！』
それは特技っていうよりも、ホラー映像なのでは？という言葉は自信満々そうな彼女にはいえなかった。
今思えば子供なりの励ましだったんだと思う。その時はわからなかったけど、なんだか笑えてきて涙も引っ込んだ。
まぁ、Aに惚れたのは必然というか、なんというか。
本当のことを隠しながら今まで片想いをずっと続けて、いつかAがピンチになったらヒーローみたいに助けてやろうって思っていた。
だから、あの時躊躇なんてなかった。ショッピくんの後ろで怯えてたAを助けることしか考えてなかった。
お前が幸せになるためだったらなんだってしてやる。
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支配人B(プロフ) - ゆきなさん» 返信が遅くなって申し訳ありません。狛犬ではなかったですが、狛犬knさんも凄くいいですね！！ (2020年4月19日 15時) (
レス) id: 99b6c0e8f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - knさん…狛犬かな？ (2020年3月19日 3時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます！鵺良いですよね…かっこいいですよね…鵺。更新楽しみにしててください！ (2020年3月19日 3時) (レス) id: 99b6c0e8f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 妖怪最高…推しが尊い…鵺って…最高かよ！！！！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年3月18日 23時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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