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何故そう思ったのか聞けば、目の色で判断したと言う。確かにこの瞳の色をした人種は限られてくるし、コネシマと私の瞳は写し取ったかのようにそっくりなのだ。
syp「じゃあAさんの母国って、」
『幼い頃に国を出たから覚えてないの。ごめん』
syp「いや、俺が個人的に気になってただけなんで大丈夫です」
「それじゃあ、また後でね」と私は逃げるようにその部屋を出た。廊下にかけられた鏡に自分の瞳が映る。氷のようなその色は冷たく、私はすぐに鏡から目をそらしてしまった。
******
指紋とパスワードを入力すると「セキュリティーを解除」という女性の無機質な音声が流れ、重い扉が開く。
薄暗い部屋の奥にはいくつものモニターが設置され、その前で監視課の兵たちが目を光らせている。
その中でも一際目立つオレンジ色の服を着た彼は私に気がついたようで、くるりと椅子を回して振り向いた。
彼は私より少し背が高いが、靴を脱げば同じくらいだったような気がする。
rb「Aやん、どうしたん」
『諜報部隊の仕事で。ちょっと城下のカメラの映像を確認したくて』
rb「なるほどな、あっちに録画記録あるからちょっとついてきて」
カランコロンと下駄特有の音を立てながら、ロボロはモニター室から続く記録室へと向かう。
rb「そういえばグルッペン、ちゃんと仕事しとるで」
『そう、なら良かった。これで仕事してなかったらトントンに言ってやろうと思ってたから』
rb「1週間外出禁止にさせられるのが目に見えるわ」
ロボロはそう言いながら笑うと、「ほらここやで」と何千もの録画記録のファイルが規則正しく並べられた棚の前で止まった。
『ありがとう、ロボロ』
rb「またなんかあったら呼んでな。あ、それと利用者記録のところに日時と名前と記録番号書いといてな」
『わかった』
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