【d!】曇り空に敬礼を【軍パロ】 (ページ38)

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「い"っ、！…や、やめろ！！」
kn「はよ、誰に頼まれたか言えや」

口を開こうとしないのを確認し、今度は中指に足をかける。ミシミシと音を立てながら足を踏み込めば男の悲鳴が更に大きくなった。

「お前ら、こんなことしてタダじゃすまねぇぞ！！！」
『ここをどこだと思ってんのよ』
kn「それに、裏切ったのはそっちやろ」

なかなか話さないものだから彼の左の指は全て折れてしまった。

rb「そろそろ話したほうが身のためやぞ、こいつら容赦ないからなぁ」
kn「早よ言わんかい」

仕方ないと今度は彼の右手を折るかと足をかけたとき、やっと男が口を開いた。

「わ、わかった！話す、話すから！頼む、もうやめてくれ、」
『最初からそうすれば良かったのに』
kn「で？誰に言われた」
「、大和の外交官だよ。大金もらって、ひとらんらんを監視してろって」

ひとらんの父親を餌に情報を抜き取ろうとしていたこと。この男がひとらんの行動を逐一報告していたこと。これで大体の真相はわかった。

『どうするの、グルッペン』
gr「うむ、そうだな。まずはひとらんに話を聞かなくてはならんな」
kn「こいつはどうすんねん」
gr「牢獄に入れておけ」

******

男をロボロとコネシマに託し、私とグルッペンはひとらんの元へ向かった。ゾムとトントンにも連絡を入れ、再び四人で彼から話を聞く。

念のために兵を外に出したため、牢獄にいるのは私たち5人だけ。

gr「さて、話を聞こうか」

ひとらんは相変わらず無言のままだった。

『今朝内通者が見つかったの。ロボロが気がついてね。だから、あなたが失敗したことは大和にはバレてない』
tn「昨日はここに兵がおったから話せなかったんやろ？…本当のこと話してくれ」

ひとらんは少しずつこうなった経緯を話し始めた。会談があった日の夜のこと、国を出た時のこと。

ht「たった、一人の家族なんだ」

そう言うと彼は跪き、冷たい床に額をつけた。