【d!】曇り空に敬礼を【軍パロ】 (ページ19)

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少し怒りを含んだようなその声につい言葉が詰まった。

syp「今度からこんな無茶しないでくださいね」
ci「俺からも頼むわ。Aが寝てる間ショッピくんがそわそわして仕事にならんから」
syp「余計なこと言わんでください」

ショッピが睨みを効かせるとチーノは知らないと言うようにそっぽを向いた。

syp「とにかく、何かあれば俺たちでも対応するんで」
『ありがとう。でもこの部隊にいる限り無茶しないなんて無理な話だと思うけどね』

そう言って笑うがショッピは納得いかないと言いたげだった。

『さて、点滴は終わったかな』
sn「うん、終わってる」
『それじゃあ、ゾムのところでも行こうかな。…いや、顔見にいくだけだって』

ぺ神に点滴を片付けてもらいながら、まさか運動するんじゃないかとでも言いたげなショッピの誤解を解く。

立とうとした私に気がつきショッピとチーノが体を支えてくれる。少しふらついたものの、歩けないほどではなさそうだ。そのまま三人にお礼を言って医務室を出ようとする。

sn「Aちゃん。先ご飯ね」
『…わかってる』

先にゾムに会いに行こうとしたのがバレていたのかそう釘を刺された。

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zm_side

シャオロンとの模擬戦を終え鍛錬場の隅に座り込む。首には汗が流れ、シャオロンはニット帽を取ってガシガシと頭を掻いた。それに倣って俺もフードを脱ぐ。

sha「Aまだ起きとらんのかな」
zm「さっきトントンから起きたって連絡入ったわ」
sha「はぁ！？いつ！？」
zm「40分くらい前」

シャオロンは「なんで行かんねん！」と言いながら俺を立たせようとする。

zm「俺、Aに合わせる顔ないねん」

今までAを傷つけたことは一度もなかった。何があっても女には優しくしろ、という母さんの教えのせいでもあったが、何よりも好きな女に傷をつけるなんて到底できなかった。