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zm［わかった、俺もそっち向かってみるわ］
『それから、チーノ。なるべく近くに来てほし…っ！』
後ろから、殺気が、
『…ぐっ、！』
ci［A！？］
思いっきり蹴られ倒れこむ。再びガスが充満した部屋に引き戻される。それと同時にインカムが外れてしまった。
『…殺気、ダダ漏れだっての』
「そいつに蹴られたのは誰だろうな」
ガスマスクをつけていてもわかる。この数日間嫌ってほど調べたこの会社の社長、ダミアンだった。
体制を立て直しながら腹に蹴りを入れる。咄嗟に袖で口を覆うが、少しガスを吸ってしまった。戦いながら息を最小限に止めるだなんて無茶にもほどがある。
『っ、クソが』
「女性がそんな言葉を使うだなんて、はしたない」
攻防を続けるが、明らかに私の方が体力が削られている。まずいと思った時にはもう遅く、ガードしようとした体は動かなかった。
『っが、ぁ』
「ようやく効いてきたか」
『、は』
「うちで開発した新しい神経ガスだよ」
倒れた私に馬乗りになってこいつはそういった。両手を片手で拘束されても握る程度の力しか残っていない。
「それで、こっちはまだ研究途中の麻薬の一種。完成したらラマリアの兵士たちに投与する予定でさ」
ダミアンの手には薬品が入っているであろう注射器。まずい、このままじゃ刺されかねない。
「痛みも感じない、恐怖も感じない。無駄な思考を取り払った人間は強いと思わないか？」
兵士に薬を投与して戦わせるなんて、人を死に行かせるようなものだ。
『それが本当の目的』
「あぁ、そうさ」
「良い機会だろ？これを試したくってさ、だからお前らを泳がせてたんだよ」
『へぇ、そう。申し訳ないけど、こっちには薬がなくても化け物みたいなやつがいんだよ』
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