ベッドルーム：ut ページ14
あの活気のあった国の姿はもうどこにもなかった。幸か不幸か、俺は生き延びていた。この近くのどこかにいるはずのAちゃんを探し回る。
空爆で抉れた道を進み、亡骸を押し退ける。名前を呼び、彼女の声が返ってくることに期待した。
そんな期待も虚しく、見つけたのは吹き飛ばされた姿だった。
首に引っかかったままのドッグタグを見てやっとAちゃんだとわかった。あぁ、なんでこんな。
どうせ死んでしまうのなら結婚しようって言っておけば良かったじゃないか。
ドッグタグをひとつ手にとってふらふらと立ち上がる。理解できないまま歩いているといつのまにかボロボロの要塞に戻ってきていた。
大方の敵兵は自国に戻ったようで、浮かれて酒を飲み明かしている数人の敵兵の目を掻い潜り自室に入る。
数日前まで俺たちはここにいて、お互いの体を寄せ合っていた。彼女の温もりを探そうとベッドに手を触れても、埃っぽい空気が舞うだけだった。
俺が唯一愛した女だった。本気で恋をした女だった。なんでそんな彼女が死ななければいけなかったんだ。どうして、
ut「もう一回くらい、愛させて欲しかったんやけどなぁ」
自分の体温程の温い涙が頬を伝う。何故かAちゃんに抱きしめられたように安心して、ボヤけていた目を閉じた。
【記録】
死因：衰弱死
要塞の中で遺体を発見した。ベッドに寄り添った彼の手にはドッグタグが握られていた。
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支配人B(プロフ) - りなさん» あぁぁぁ！！！聴けましたか！！！！最高と言っていただけて良かった！ありがとうございます！ (2019年4月13日 7時) (
レス) id: f5dea51b58 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 4/10聴きながら見てみました……朝から大号泣の感動でした……本当にこの話を書いていただきありがとうございます…！！！本当に本当に最高です…！ (2019年4月13日 5時) (レス) id: 89412a173b (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - 心華さん» それを狙ってました！！！ (2019年4月1日 6時) (レス) id: 5708e2b429 (このIDを非表示/違反報告)
心華 - 上げて落とす感じが良きですwありがとうございました。 (2019年3月20日 20時) (レス) id: d3b6f7acff (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - 嶺緒さん» ひぇ〜〜、ありがとうございます！最高と言っていただけて良かった！ (2019年2月10日 19時) (レス) id: f5dea51b58 (このIDを非表示/違反報告)
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