無能とあの日 ページ31
ut「Aちゃん、朝やで」
『…うん』
いつもは早起きなはずの彼女ちゃんがまだ布団に潜って眠っていた。
普段ならもう冷えているはずの俺の隣はまだぬくぬくと暖かい。
『ごめん、今朝ごはん作るね』
のそのそと起き上がって部屋を出るAちゃんに違和感を感じる。
俺も着替えを済ませて部屋を出れば、そこはかとなく怪訝な顔をしたAちゃんがパジャマのままキッチンに立っていた。
ut「どうしたん」
『ううん、なんでもない』
テキパキと朝ごはんを皿に盛り付けてテーブルの並べている間も、表情は変わらない。
いつも白い肌も白を通り越して青白い。
『はい、これお弁当ね』
ut「おん、ありがとう」
何か怒らせたか？と色々と過去を振り返るも思い当たる節がない。
朝起きていなかったことや現状を見ていてひとつの結論にたどり着く。
ut「…Aちゃん、もしかしてあの日？」
『…うん』
あぁ、やっぱり。
Aちゃんは数ヶ月に一度重い日が来る。
どうやら今日はその日だったらしい。
『ごめんね、ちょっとお腹痛くて』
ut「それならそうと早く言えば良かったのに。ほら、お腹暖めとき」
『ありがとう』
薬と毛布を持ってきてやればあの表情のままお礼を言われる。そのまんま言われてもなんや嫌がられてるみたいや、と笑ってしまう。
『…いってらっしゃい』
ut「おん、今日はゆっくりしててな」
『うん』
寂しそうな目をしながら見送るAちゃんを見て家から出たくなくなる。
今日は仕事残業にしたらあかんな。早く帰らんと。
そう思った俺は仕事帰りにAちゃんの好きなレバーを買って帰ってやるのだった。
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支配人B(プロフ) - 赤月結 穂乃さん» うわぁぁ、ありがとうございます！スローペースで作りますね… (2019年1月3日 23時) (
レス) id: a003c0392f (このIDを非表示/違反報告)
赤月結 穂乃(プロフ) - コメント失礼いたします。この作品のd先生とても好きです…完結おつかれ様です！無能と奥様待ってます…(小声) (2019年1月3日 23時) (レス) id: b9218727f6 (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - 雪だるまさん» ありがとうございます〜！ちょうど完結してしまったんですけど、ぼちぼちこの後も書いていく予定なのでよろしくお願いします〜 (2019年1月3日 20時) (レス) id: a003c0392f (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - コメント失礼します〜。こういう雰囲気とても好きです……！今後の展開にドキドキです、更新ゆるりと待ってます(*´ω｀*) (2019年1月3日 19時) (レス) id: 07f5401da2 (このIDを非表示/違反報告)
支配人B(プロフ) - ぺんぺけさん» ありがとうございます！これからも頑張らせていただきます〜 (2019年1月3日 1時) (レス) id: a003c0392f (このIDを非表示/違反報告)
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