【ハイキュー】月に叢雲【月島】 (ページ14)

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月と花ページ14

気がつくとあれから数時間が経っていた
熱中症の症状も治ってきて、体育館に向かう
月島に早退しろって言われたけど、やっぱり帰るわけにはいかない

「あ、捩花大丈夫か」
『大丈夫です、すみません仕事できなくて』
「いや、良いんだよ。早退しなくて平気か？」
『はい、最後までいます』

大地さんはわざわざ、体育館の入り口にいた私のところまで駆け寄って話してくれた

『あ、月島、』
「はい」
『本当にさっきはありがとうね』
「…早退してくださいって言いましたよね」
『平気だって』

いつもの減らず口だけど
私を運んでくれたのは事実

呆れた顔された
でも、心配してくれてたんだろうな

「Aちゃん大丈夫？」
『はい、なんとか』
「一応今日は見学でいいよ」
『ありがとうございます』

潔子さんとやっちゃんにも心配されながら体育館の隅に座り込む

日も落ちてきたし、もう症状はでないかな？
いや、でもまだ暑いし油断大敵か

そんなことをぼーっと考えていたもんだから、目の前に流れ玉が来ていることに気がつかなかった

『…ッ』
「…だから、早退しろって言ったんです」
『月島…』

珍しく焦った顔の月島が目の前にいた

ちょっと、キュンときた
いや、かなり