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月と花 ページ13
東京も暑かったけど、こっちも中々暑い
あー、今日はいつもよりだるいなぁ
「あの」
『なに？』
「少し休んだ方が良いんじゃないんですか」
『これくらい平気だって』
立ち上がってボトル入りのカゴを持ち上げるとふらつく足元
あれ、貧血？
「ほら、やっぱり休んだ方が」
『平気だって』
「倒れられたら困るんで」
勝手にカゴを取り上げられて抱き抱えられる
『ちょっと、月島？』
「多分熱中症かなんかじゃないんデスカ、」
スタスタと廊下を歩いて保健室に向かう足
月島の持ってたタオルが頭にかけられた
たまに通り過ぎる生徒にチラチラと見られた
「僕が説明しとくんで」
「今日はもう早退してください」
そのまま保健室を出て行こうとするから思わず名前を呼んで呼び止める
『あのさ月島、』
『ありがとね』
別に、ってまた沢尻エリカになりながら月島は体育館に戻って行った
その後保健室の先生に彼氏？とか聞かれて焦った
そりゃそうなるよね
あ、タオル
返し忘れた
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