【銀魂】ありきたりな設定の主人公ですが【沖田総悟】

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「Aさんのことが好きなんでさァ」
『あー、そーかそーか…は？』

いや、一回流しちゃったけど何言ってんのこの子

「本気でさァ」

やだ、なんかエフェクトでもかかってんのかな
すごいカッコよく見える
確かに顔だけは良いけどさ！
いや、そもそも私は恋愛シュミレーションゲームを始めた覚えはないんだけど

『なんてバカなこと言ってんのよ、廊下で頭冷やしてきなさいよ』
「なんで信じてくれないんですか！」
『そりゃあんだけ嫌がらせされてたら信じないわ！』

そう言うとしゅんとして俯いてしまった
犬？これ犬かなんかですか？
私には耳が見えます

『気悪くしたならごめん、でもまさか、うわっ』
「本当に本気だからな」

ちょっと状況を整理してみよう
総悟が入ってくる
好きだと言われる
総悟が落ち込む
私が側に近寄る
総悟に押し倒される

いや、おかしくね？

『ちょ、近い！』
「俺だけ見ててくだせェ」

やだやだ！こんな総悟知らない！
こんな乙ゲーみたいな総悟知らない！

「このままキスだって…」
『ちょっと沖田くん？！落ち着こうか！！』

どんどん総悟の顔が近づいて
え、本当にちゅーしちゃうの？
本当にこれで一夜過ごしちゃうの？
もういいや、私も乙女になろう

「なにしてるんですかィ」
『は？』
「てか、なんで俺はAさんの上に」
『は？』

時計は丁度12時を過ぎたところだった
…まさか

『1日だけだったんかいィィィ！！』

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