【銀魂】ありきたりな設定の主人公ですが【沖田総悟】

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『伊東！！なんでこんなこと…』
「そんなの…聞くまでもないでしょう…Aさん」

傷が痛むのか、辛そうに話す伊東の表情はほんの少し柔らかった

当然のようにまた打ってこようとするヘリコプターに何かが当たる

「銀さんんんん！！」

そのおかげであいつらの目線は旦那に向かった
私達も目の前で起きていることが把握しきれずに口を開けて見ているだけだ

ものすごい音を立ててヘリコプターは墜落
どうやら相手の大将も巻き込んだようだ
この空気を破ったのは伊東だった

「何をしている」
「ボヤボヤするな副長…指揮を…」

それにハッとしたかのように土方さんは声をあげた

「総員に告ぐ！敵の大将は討ち取った！最早敵は統率を失った烏合の衆！！」
「一気に畳み掛けろぉぉ！」

それに恐れをなしたのか攘夷志士達は引いて行く
それじゃあ、あいつを迎えに行かないとか

「近藤さん！！」

列車の中から新八くんの声が聞こえる
あれだけ人を斬っていても、裏切り者だとしても、あいつの事が嫌いだったとしても
こうやって目の前で死ぬのは辛い

「立て伊東、決着つけようじゃねーか」


「土方ァァァァ！！」
「伊東ォォォォ！！」

全員が2人を見ていた
そして、倒れるその瞬間も

伊東は柄にもなく泣いていた

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