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A「山田くーん、開けるね・・・」
そう言いながら、そっと開いたドア。
部屋は白と黒を基調とした、シンプルだけどとてもおしゃれな山田くんらしい部屋で。
その端のベッドで山田くんは寝ていた。
山田くんの息は少しだけ、荒くて。
顔は赤い。
熱が高いことは、一目瞭然だった。
せっかく寝ているし、起こさない方がいいよね。
そう思って、私は数学のノートを山田くんの机に置くと。
そっと部屋から出ていこうとした。
山田「・・ん・・Aちゃん??」
声をかけられ、驚いて振り向く。
山田くんはベッドに横になったまま、目だけこちらを向けていた。
A「山田、くん。大丈夫??きつそうだね」
私は山田くんのベッドの脇に行き、床にひざ立ちをし、手をベッドの端、ちょうど山田くんの枕元あたりに置いた。
山田「ああ、熱は高いけど、大丈夫だよ。お見舞いきてくれたの??」
A「う、うん。あとね、数学のね、ノートを」
そう言った瞬間、ベッドから起き上がった山田くんが私をギュッと抱き寄せる。
山田くんの体は驚くほど、熱くて。
私の体温も一緒に上がっていくようなそんな感覚になった。
山田「会いたかった。嬉しい」
そう言って、ますます強く抱きしめられる。
山田「・・・ごめん。うつったら大変だよね」
そう言いながらも、山田くんは体を離そうとはしない。
A「山田くん、体すごい熱いよ。横になって。」
山田「やだ。もう少しだけ、こうしてたい」
山田くんの熱い体と、熱い吐息が耳にかかって。
ゾクゾクする。
山田「Aちゃん、すげー好き。」
少しだけ体を離した山田くんは、私の頰に手を添えて、優しく微笑んだ。
熱のせいか、山田くんの目は驚くほど艶っぽくて。
その妖艶な瞳に見つめられた私は体が固まってしまってた。
山田「ね、風邪、うつしちゃ、だめ??」
顔を少し傾けながら、私に上目遣いをしてくる。
山田くんのあまりの美しい顔立ちと色気に、私が何も返事できないでいると。
山田くんがゆっくりと顔を傾けて、私たちの唇が重なった。
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しぶたにまにあ(プロフ) - キャストとポジションが最高すぎます(^_^)更新待ってます! (2018年2月21日 0時) (レス) id: 9232ad4502 (このIDを非表示/違反報告)
ミスド - キュンキュンします!!最高!!更新頑張ってください!! (2018年2月20日 18時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - すごくドキドキしながら読んでます。これからも楽しみにしてます! (2018年2月18日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - この作品すごく読みやすく面白くて好きです!これからも更新頑張って下さい☆ (2018年2月13日 21時) (レス) id: 44fd8f8597 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごく続き気になります!更新頑張ってください! (2018年2月7日 18時) (レス) id: 8cb6705672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなるり | 作成日時:2018年2月4日 12時