検索窓
今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:176,328 hit

48 ページ48

「なんか山田、めっちゃ調子悪いみたいだぜ」

「まじか!今週末の試合、間に合うか??」



教室の隅で、サッカー部の男子二人が話しているのが、ふと耳に入った。


A「え?ねえ、山田くん、そんな調子悪いの??」


思わず話に入ると、男子二人はお互い顔を見合わせる。



男子「なに??A、彼女なのに聞いてねーの??」

A「え、ああ、うん。熱があるから今日は休む、しか聞いてない」




男子「なんか熱も40度近く出てるみたいで、すごい調子悪いみたいだぜ??」



え。そんなに調子悪かったのか・・・。

知らなかった。






お見舞い・・・行こうかな。


今日の数学、テストに出るぞーって先生が言ってたから、ノートも見せてあげたいし。



大貴に言えば、おそらく嫌がるだろうなってことは分かってた。

だけど、私が落ち込んでいる時に支えてくれた山田くんを、放っておくのは、なんだか違う気がして。


大貴には言わずに、山田くんのお見舞いに行くことにした。









山田くんの家に着いて、チャイムを押す。

すると、山田くんにそっくりの美人な女の人が出てきて、思わず体が固まった。


「あれ?!あなた、涼介の彼女?!」


A「え!あ、あああ、あ、はい!」


なんだか、挙動不審になってしまった。



その美しい人は、目を細めてクスクス笑いながら「どーぞ。入って」と、玄関の扉を大きく開けた。



「あ、涼介の姉の千尋です。はじめまして。涼介から話は聞いてたけど、こんなに可愛い子だとは思わなかったなー」



お姉さんなんだ。

本当に綺麗だし、スタイルいいし、サバサバしてるし、素敵な人・・・。



千尋「涼介の部屋は2階にあがって、右手の部屋ね。ごめんなさい。私これからバイトなの。家には涼介以外誰もいなくて。お茶も出せずにごめんなさいね。」


A「い、いえ!!お構いなく!!」




千尋さんは申し訳なさそうに、そう言うと、さっさと玄関から出ていった。



残された私は少しだけ放心状態になりつつも、「おじゃましまーす」と小さくつぶやくように言いながら、家に上がらせてもらった。





階段をのぼって、千尋さんが言っていた、右手の部屋のドアをコンコン、と叩いてみる。

返事はなかった。

49→←47



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (185 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
666人がお気に入り
設定タグ:有岡大貴 , 山田涼介 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しぶたにまにあ(プロフ) - キャストとポジションが最高すぎます(^_^)更新待ってます! (2018年2月21日 0時) (レス) id: 9232ad4502 (このIDを非表示/違反報告)
ミスド - キュンキュンします!!最高!!更新頑張ってください!! (2018年2月20日 18時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - すごくドキドキしながら読んでます。これからも楽しみにしてます! (2018年2月18日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - この作品すごく読みやすく面白くて好きです!これからも更新頑張って下さい☆ (2018年2月13日 21時) (レス) id: 44fd8f8597 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごく続き気になります!更新頑張ってください! (2018年2月7日 18時) (レス) id: 8cb6705672 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひなるり | 作成日時:2018年2月4日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。