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A「へ、伊野、ちゃん・・・」


伊野ちゃんは、軽く目を伏せると顔を横にかたむけながら私に顔を近づけてきた。


キス、されちゃう・・・。


とっさにそう思ったのに。

私の体は固まったように動かなくて。


伊野ちゃんの高い鼻が、一瞬だけ私の鼻先に触れた瞬間。





「ちょ!!!おい!!!!!!」



大きな声が公園に響き渡る。




伊野ちゃんはその位置のままで。

私は驚いて、思わず声の方に振り向く。



A「な、え、大貴・・・」




そこには仁王立ちしている大貴がいて。





伊野尾「あーあ。声かけるの遅いよーー大ちゃん」



そう言いながら、伊野ちゃんは、私の後頭部から手を抜いた。



え??え???


伊野ちゃん、大貴がいることに気がついてたの??



有岡「え??」


大貴も驚いたかのように、顔をきょとんとさせる。




伊野尾「なーんで、大ちゃん、止めたの??」


伊野ちゃんは長い足を組むと、大貴をじっと見つめた。



有岡「え!いや、それは・・・その・・・」


伊野尾「ん??」


有岡「Aが嫌がってるように見えたし・・・」



伊野尾「ふーーーん」



有岡「だから・・・」



伊野尾「ふーん。まあ、A、確かに驚いて固まっちゃってたけど、別に嫌がられてはないけど。ねえ??A」



伊野ちゃんは今度は私に向く。




私は何も答えられなくて。

そして、ただただ、目の前で呆然と立ち尽くしている大貴から目を離すことができなかった。




伊野尾「ま。いーけど。大ちゃん、俺前も言ったよねー。ぼやぼやしてるとA、絶対誰かにとられるよ、って。」





大貴は口をムッと真一文字に結んだまま、何も言葉を発しなかった。



伊野尾「あっという間に、あの学校一のモテモテ君にとられちゃうとはねー何やってんだかー」



伊野ちゃんはそう言いながらベンチから立ち上がった。


私はと言えば、よく話が見えなくて、立ち上がった伊野ちゃんを見上げる。





伊野尾「じゃあね。A。また明日」



伊野ちゃんはそう言って、タレ目をさらにタレさせて私にニッコリと微笑むとその場から立ち去った。





その場に残されたのは、私と大貴だけで。


なんだか気まずくて、私たちは黙ったままだった。




有岡「となり」


A「え?」





有岡「隣、座っていい??」

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設定タグ:有岡大貴 , 山田涼介 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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しぶたにまにあ(プロフ) - キャストとポジションが最高すぎます(^_^)更新待ってます! (2018年2月21日 0時) (レス) id: 9232ad4502 (このIDを非表示/違反報告)
ミスド - キュンキュンします!!最高!!更新頑張ってください!! (2018年2月20日 18時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - すごくドキドキしながら読んでます。これからも楽しみにしてます! (2018年2月18日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - この作品すごく読みやすく面白くて好きです!これからも更新頑張って下さい☆ (2018年2月13日 21時) (レス) id: 44fd8f8597 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごく続き気になります!更新頑張ってください! (2018年2月7日 18時) (レス) id: 8cb6705672 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなるり | 作成日時:2018年2月4日 12時

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