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有岡「山田のこと・・・・やっぱり好きだったの??」


掴まれた手首にギュッと力がこもる。



有岡「A・・・山田のこと・・・・」


A「好き、になるの。これから」


有岡「・・・・え??どういう意味?」


A「関係ないじゃん・・・」


有岡「へ??」



A「大貴には関係ない!!」




私はそう言って、大貴の腕を振り払った。


そして食堂を飛び出す。





やだ。

昨日、止まったはずの涙はやっぱりまだ止まってはいなくて。


涙が次から次に溢れてくる。

やだやだ。


大貴に見られたくない。




有岡「待てよ!!A!!」




追いかけてきた大貴に、再び手首を握られる。


有岡「・・・A・・??なんで・・・泣いてんの??」



A「なっ、いて、ない・・・」



有岡「泣いてんじゃん・・・」



大貴に握られた手首が熱くて、痛くて。

いや痛みは、手首じゃなくて胸が痛んでいるのかもしれない。


もう、私の中で何もかもが限界だった。





A「お願い、離して・・・」


有岡「A・・・」


A「大貴、お願い・・・もう・・・離して・・・」




ずっと。ずっと。ずっと。

あなただけを。大貴だけを見て来た。


大貴だけ。大貴だけだった。

だけど。


大貴の中では私なんて、「なんとなくキスしちゃった」そんな軽い感情しか抱いてなくて。


そんなの、もう、辛すぎる。




どうして。今まで一度も自分の気持ちを言えなかったんだろう。

言わなかったんだろう。

一度でもいいから自分の気持ちを言ってみたらよかったのに。





もう、後悔しても遅いんだ。


お願いだから、私の心をもう離してください、大貴・・・。

私の心から出て行ってよ・・・・。





有岡「無理だよ・・・離さない・・・。


Aのこと、ほっとけるわけないじゃん・・・」





思わず大貴を見上げる。




私の視界は涙でぼやけてしまっていたけれど。




目の前には、眉を見事な八の字に下げた大貴が。


目をうるうるさせて私をジッと見つめていた。




有岡「A・・・俺・・・・」





山田「Aちゃん!!やっと見つけた」



大貴の言葉を遮ったのは、小走りでやってきた山田くんだった。


山田「ちょっと大ちゃん、手。」



そう言って、山田くんは、私の手首を握っている大貴の手をジッと見下ろした。


大貴はゆっくりと私の手首から手を離す。

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設定タグ:有岡大貴 , 山田涼介 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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しぶたにまにあ(プロフ) - キャストとポジションが最高すぎます(^_^)更新待ってます! (2018年2月21日 0時) (レス) id: 9232ad4502 (このIDを非表示/違反報告)
ミスド - キュンキュンします!!最高!!更新頑張ってください!! (2018年2月20日 18時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - すごくドキドキしながら読んでます。これからも楽しみにしてます! (2018年2月18日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - この作品すごく読みやすく面白くて好きです!これからも更新頑張って下さい☆ (2018年2月13日 21時) (レス) id: 44fd8f8597 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごく続き気になります!更新頑張ってください! (2018年2月7日 18時) (レス) id: 8cb6705672 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなるり | 作成日時:2018年2月4日 12時

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