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実験室では、教室の席順は関係なくて。

自分たちの好きな席に座っていい。




他のクラスメイトよりも遅れて入ってきた私と大貴は、


必然的に一番後ろの空いている席に隣同士で座った。





有岡「さんきゅ」




私が大貴にも見えるように教科書を広げると。


小声で、私を見つめながらお礼を言ってきた。




それだけで私の胸は大きくときめく。



ひとつの教科書を2人で覗き込むから。

私達の顔の距離がやけに近くて。




大貴の綺麗な横顔をそっと見つめながら、

こんなにドキドキしてるのは自分だけなんだろうなって。




なんだか少し悲しくなる。





有岡「なあ」





先生が実験の説明をしているその時。


大貴が私の耳元で囁いた。





A「え??」


ノートをとっていた私の手が止まる。




有岡「あの、さ」


人差し指で自分の鼻の下を一回こすると、大貴は思い切ったように聞いた。



有岡「さっきの。山田とさ。何話してたの??」



A「え??山田くんと??」



有岡「いや、ほら、なんか2人だけの秘密みたいに言ってたから」



思わず大貴の顔を見ると、バチリと目が合う。

それを大貴はサラリと逸らした。




A「ああ、あれはね、山田くんの肌があまりに綺麗だからさ。化粧水なに使ってるか、って話をしてたの。」


有岡「え??化粧水??」


A「そ。化粧水」



大貴は、きょとんとした顔をして、そのあと小さく「プッ」と吹き出した。




有岡「なんだそれ」


有岡が、自分の左手をグーにして、くくくって笑う。







有岡「あ。アイス。放課後買いにいこーぜー」




ニッと笑う大貴に、私もニッコリ微笑みかえした。

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設定タグ:有岡大貴 , 山田涼介 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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しぶたにまにあ(プロフ) - キャストとポジションが最高すぎます(^_^)更新待ってます! (2018年2月21日 0時) (レス) id: 9232ad4502 (このIDを非表示/違反報告)
ミスド - キュンキュンします!!最高!!更新頑張ってください!! (2018年2月20日 18時) (レス) id: 2bb8aee70b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - すごくドキドキしながら読んでます。これからも楽しみにしてます! (2018年2月18日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - この作品すごく読みやすく面白くて好きです!これからも更新頑張って下さい☆ (2018年2月13日 21時) (レス) id: 44fd8f8597 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごく続き気になります!更新頑張ってください! (2018年2月7日 18時) (レス) id: 8cb6705672 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなるり | 作成日時:2018年2月4日 12時

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