ねぇ好きなんだよ健人くん

no.34 ページ34

〜your said〜




あのあと、すぐチャイムがなり




教室に戻ったけど




楽屋って本当なのかな、でも私




健人くんがすきなんだよ、もうなんで私




風磨くんが好きだなんて言っちゃったんだろう




すると




「Aちゃん」と肩を優しく叩かれる




え、あ、私寝ちゃったのか




昨日あんまり眠れなかったもんな




『ごめんね、ありがと理央くん笑』




「全然大丈夫だよ笑、てかあのあと健人くんに連れてかれたけど、なにがあったの？？」




理央くんはめっちゃニヤニヤしながら聞いてくる





『んー、なんかね、今度健人くんのいるグループ握手会があるんだけどね、それ来るの？って聞かれただけだったよ笑』





「そーなんだ、でも握手会ってなかなか行けるものじゃなくないの？行きたくても」





『あ、んーとね、私健人くん見たいがために結構そのライブとかグッズとか集めてて、それが健人くんにこの前ばれちゃって』




『咄嗟に、風磨くんってメンバーがいるんだけど、その人のファンってことにしちゃって、それで聞いてきたんだと思う笑』




「たしかに、幼馴染みが自分のオタクしてましたって告白はすごいもんね、、」




と元気出してって肩を叩いてくれる




ほんといい人だな理央くん笑




『あ、でもね、応募してないっていったら、健人くん俺のせいって思っちゃって、まぁ健人くんにばれる危険が高いからやめたのも確かにあるんだけど』




『それで、今度楽屋連れてってくれるっていってくれて、でもなんか、私が好きなの健人くんなのに』




『こんな協力してくれてさ、もう私健人くんになんとも思われてないんだなーって悲しくなる』




「まぁそれはそーかも知れないけどさ、やっぱりでも意識してもらうことは大切だと思うよ？」




『そーだけど、恐いです』




「んーまぁそうだよね、Aちゃんと健人くんなんて付き合い長いし、俺無神経なこと言っちゃったよね」




ごめんって手を合わせて謝る理央くん




全然謝ることなんてないのに




『ううん、私も意識してもらうのは大切だと思う、すぐには無理でも勇気が出たら、その時は頑張ってみる』




「うん！俺も応援してる」




あー、そうはいったものの




私が意気地無しなのは私が一番分かってることで




健人くんを目の前にすると




頭真っ白になって、あーもうこんな自分やだよ

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