ねぇ好きなんだよ健人くん

no.13 ページ13

もしかしてAも俺のこと？なんて




淡い期待を抱きつつ動揺を隠して言う




健人『AってSexy Zoneのファンだったの？』




見る見る内に完璧に顔が赤くなってくA




そんな姿も愛らしくて




これ本当に本当に来たんじゃって




浮かれてる俺に




A「隠すつもりはなかったんだけど…」




A「で、でも安心して！」




A「私が好きなの健人くんじゃなくて風磨くんだから！」




って風磨のうちわをごそごそ取り出して




俺に見せてくる




え、は？風磨？




あんな可愛く赤面してたのも風磨に対して？




いや、そりゃあさジャニーズに嫉妬するなんて




普通の男だったらアホみたいだけどさ




俺も一応ジャニーズやってるし




同じグループだし




複雑になるよ




俺の動揺の本当の意図なんて気づかないで




Aは焦って訂正してくる




A「で、でもSexy Zoneのグループが好きだし、みんなを応援してるよ！健人くんはずっと小さい頃から一緒で幼馴染みだし、そーいう意味では一番応援してるからね！」




なんて俺の傷をえぐってくる




遠回しに幼馴染みとしか見てない宣言を




好きな子にされメンタルずたぼろのくせに




Aにはつい




かっこつけて思ってもないことを言ってしまう




健人『AがまさかSexy Zoneのファンだったなんて、早く言えよな笑』




健人『まぁ俺とAのよしみだから』




健人『今度風磨と話す機会くらいは作ってあげるよ笑』




A「ほんと？ありがとう」




なんて伏し目がちにいうAが




可愛くて




余計辛くなった。

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