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「・・・健人。」
「んー?」
「あの、えっと…」
「ん。」
「・・・・・・」
「・・・あーあ。」
「・・・え?」
「降参。待てないや。だから時間切れ。もう襲う。」
「んん?」
この状況で王子様でいられない。
俺に余裕なんかあるわけないの。
だって好きなんだよ?
そしたら、欲しいでしょ?
だから俺を待たせるな。
「ぎゅっとしてちゅーしてその後はね。」
「っあ…やっ…んっ。」
「俺とお前、一つになんだよ。」
だからそうやって素直に反応して。
俺の手に、唇に、視線に、夢中になって。
他のことなんか何も考えられなくなっちゃうくらい、まるで世界には俺たち2人だけしかないみたいになっちゃうくらい、俺のことだけんなって。
お前といると幸せなの。
お前といると癒されんの。
お前といると抱きたくなんの。
なぁお前は?
「お前は俺といてどう思う?」
「え?」
「俺はお前といるとすげー幸せだなって思う。お前は?」
「私はね、健人といるとドキドキする。」
「なの?」
「そうなの。でもそのドキドキが嫌じゃないの。苦しいのに嫌じゃないの。それがとても幸せなの。」
そう言ったAがあまりにも綺麗に微笑むものだからもっとこの甘くて幸福に満ちたやりとりを続けたいと思うのだけれどそれ以上の欲望が大きく膨らんで邪魔をする。
触れる度に甘く啼くAが俺の名を呼んで、何度も呼んで、俺を耳から侵していくんだ。
俺を俺のままでいさせてくれない。
「健人、好きって10回言って。」
「好き。好き好き好き。A、好き。好き好き。好き、好きだ。好きだよ。」
「私も健人、好きぃ。」
「じゃあキスしてって10回言って。」
「キスして。キス――んんっ」
「やっぱ10回とか無理。待てない。」
「ふふ。1回しか言えなかった。」
「大丈夫。ちゃんと10回分してやるから。」
「じゃあ、安心。」
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イチ(プロフ) - コメントありがとうございます。励みになります。STY。 (2018年2月2日 1時) (レス) id: be08ec388e (このIDを非表示/違反報告)
涼音 - こんにちは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語読みました。 短編なのでお話完結してますが...。 その後の2人が気になります...。 (2018年1月15日 15時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - やばいーきゃーとろけちゃった〜ありがとう〜 (2018年1月3日 2時) (レス) id: bde45f85fa (このIDを非表示/違反報告)
勝利大好き - これからも、がんばれ (2017年11月23日 22時) (レス) id: f274ff8fe0 (このIDを非表示/違反報告)
apricot_SZ0307(プロフ) - イチさん» コメントありがとうございます(><)そうなんですね!確かに勝利くん難しそうです、、、はい、祈ってます!笑 (2017年10月7日 0時) (レス) id: 53a1c56697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチ | 作成日時:2017年10月4日 19時