☆9 ページ10
.
「あれ?Aちゃん帰るの?」
『はい。』
「え〜残念。また遊ぼうね!」
『はい、ぜひ!
今日は楽しかったです。
じゃあ失礼します。』
なんて心に思っていないことを言ってさっさと店を出る。
あっちだって別に私と会いたいなんて思ってないだろう。
もう今日のことなんて忘れて、家で録画してある健人くんでも見よ!
私は家に帰るため駅のほうへと歩き始めた。
「ねぇ。」
『…』
後ろから誰かの声が聞こえてくる。
「おい。」
『…』
また聞こえる。
夜なのに大きい声出して迷惑な人だな。
「おい!無視かよ。」
『わ!』
いきなり手を掴まれた。
え?私だったの?
どうしよう不審者?
そう思いながらも恐る恐る顔をあげる。
『え、きくち、、くん。』
危ない、きくちって呼び捨てにするところだった。
『なんでここに…?』
「抜け出してきた。」
『なんで?まだみんな居るんだよ?』
「お前と話したかったから。
俺の友達のバーが近くにあるんだけど、この後行かない?」
『…』
さっき朱里が言っていた、もし仲良くなれば健人くんとも会えるかもという言葉が頭に思い浮かぶ。
確かにこんなのめったにないことだし、逃すのはもったいない気がする。
だけどだけど、こんなことしたらファンとしてよくないと思うし…
それにここで行ったら健人くんのファンなのにってなんない?
あぁーー!
どうしよう!!
どうしていいかわからず迷うしかない。
「なにそんな悩んでるの?
暇なら着いてこいよ。」
『え、ちょっと…!』
私が悩んでいるときくちは私を強制的にそのバーへと連れていった。
.
1718人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フクフクがかり(プロフ) - とても面白いです!更新まってます! (2018年7月5日 16時) (レス) id: d2823985a1 (このIDを非表示/違反報告)
hiyo - サイコーーーー (2018年5月23日 20時) (レス) id: b9bc295153 (このIDを非表示/違反報告)
ふま - 更新楽しみ! (2018年5月5日 4時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年4月29日 7時) (レス) id: e42b9a9f74 (このIDを非表示/違反報告)
なな - ふうまくーん!! (2018年4月16日 20時) (レス) id: b8ea8cbed1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆかたん | 作成日時:2018年4月11日 9時