健人担ですけどなにか？ Fuma.K (ページ13)

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服を着てきくちが出ていったほうに行くと、ガラス張りの窓があるLDKの部屋があった。

｢生活感のない部屋。｣

『しょうがないだろ、常にここに住んでるわけじゃないんだから。』

整っていてあまり生活感のないこの家は、仮の家らしい。

仕事が夜遅くなったときにわざわざ実家に帰るのが面倒くさいのと家族に迷惑をかけないためなんだと。

それにしてもこんなマンション借りちゃうなんてやっぱお金があるのかなー。

なんて思いながら窓から外を覗く。

『高っ！』

｢ここ30階だからな。｣

『うわー、すごい。』

窓から見える景色は周りの高いビル以外を除けば、何もかもが小さく見える。

だけどこの風景って……

『え！ここって私の住んでるマンション！？』

｢ふっ、やっと気づいたんだ。｣

確かに言われてみれば間取りは違うけど、ドアとかキッチンとか同じな気がする。

最上階ってこんな感じなんだ。

同じマンションにいつもテレビで見てるSexy Zoneの人が住んでるのに気がつかないとは…

『きくち、、くんは私が住んでること知ってたんですか？』

｢そんなにきくちって言いたいならもうよびすてでいいよ。｣

『じゃあそうします。』

｢遠慮しないんかい。｣

『はい。

で、知ってたんですか？』

｢うん、だってお前たまにグッズのバック持って歩いてるじゃん。

俺いつかバレるんじゃないかと思ってドキドキしてたんだぞ。

１回エレベーターで一緒になったときはもうバレたかと思ったんだけど。｣

『えぇー！全然気づかなかった…』

｢お前って鈍いよな。｣

『あはは…』

鈍いって言うより、健人くんしか見てないから他のことに興味がないってだけなんだけどな。

｢それより朝ごはん食べようぜ。

パン焼けたぞ。｣

『あ、うん。』

そこそこ驚いてたから朝ごはんの存在忘れてた。