健人担ですけどなにか？ Fuma.K

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Fuma side








助手席に座っているのは、ほんわかと可愛い雰囲気を出すAちゃん。







相変わらず服装もメイクも全部が俺のストライクゾーン圏内。








でもまさかこうやってAちゃんと出かけられる日が来るとは。








だめもとで行ったかいがあった。









.









数時間前。









曖昧ながらも中島の誕生日と言ってた313の部屋番号を訪ねてみた。







そしたらインターホン越しに聞こえたのは、Aちゃんの声で。








よかったって安心しながら、部屋に上がらせてもらった。







そしたら普通に女子っぽい部屋で。







中島のポスター貼りすぎてる以外は。笑







びっくりしたなー、あれは。









…それにちょっと嫉妬した。








やっぱり彼女の頭の中は中島ばっかで、俺なんかこれっぽっちもいないんだって。







いつか俺のことしか考えられなくなればいいのにって。









.









『ねぇきくち、これからどこ行くの？』







「んー、秘密。」







『えー、なんで！』








「行ってからのお楽しみってことで。」







『ふーん。

じゃあとりあえず安全運転でお願いしまーす。』







「ん。」








少し強引に連れてきちゃったけど、意外にニコニコしててよかった。








出だし好調？








この調子でAちゃんのこともっと知りたい。








もっと距離を縮めたい。

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