健人担ですけどなにか？ Fuma.K

☆36 ページ37

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結局来てしまった。



まさかまたこの部屋に来るとは。





この間のことはトラウマだから、思い出したくなかった。





「そこらへん適当に座って。」




『いや、やっぱり帰りますって。』




「いいから。」





そう言われてなかば強引にソファに座らせられた。





あ、このソファふかふか…









ってそういうことじゃなーい！





『あの…』





「あ、待って。今なんかお茶とかお菓子とか出すから。」






『別にいらないです！すぐ帰りますから。』







「そんな寂しいこと言うなよー。」






いやいやいや、別に私さっきから行くなんて一言も言ってないから。









「はい、どうぞ。」




しばらくすると本当に紅茶とお菓子出てきた。





『あ、ありがとうございます？』





これ、出されたら帰れないやつじゃん…







「Aちゃんさコンサートどうだった？楽しかった？」





『うん！健人くんにファンサ貰えたから！』






「え、」






『あー、健人くんにファンサ最高だったな〜』







「それより俺の『健人くんね、同じ人間とは思えないくらいキラキラしてたんだよ！それでね…』









「おい！お前俺にわざとしゃべらせないようにしてるだろ！！」





きくちの言うことを無視してしゃべり続けてたら怒られちゃいました。てへ。






「てへ、じゃねーよ。」







『風磨くん怒ったらこわーい。』








「なに急に可愛い子ぶってるんだよ。」








『ふふふ、だっていじってみたくなったんだもん。』







「うわぁ、なんかムカつくわ〜」








『じゃあムカついてもらったところで帰りまーす。』








「だから帰るなって！結局なんも話してないじゃん俺ら。」






ちぇー





このままサラッと帰ろうとしたのに。

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