ネコマの男の娘２[BL] (ページ14)

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第63話ページ14

古「ちょっとした疑問なんだけど」

古「白布さんは、どうして黒尾さんを選んだの？」

『…クロ…？』

古「そう。ほら、合宿の最後に告ってたでしょ？」

『あぁ〜、あれね。どうして…か…』

古「それが聞きたかった事。」

『そんなこと聞いて意味ある？』

古「うん。少なくとも俺には。」

『それってどんな需要？』

古「ん〜…そーだな、その理由が分かったら俺にもワンチャンあるかも？って思って。」

『なにそれ』

古「ふふ、冗談半分、本気だよ。」

『…そっか、いいよ。それくらい答えても。』

古「ほんと？」

『…僕ね、昔失恋した事があって』

古「昔？」

『そう、昔。小学生くらいだったかな。』

古「失恋経験早いね」

『はは、そうでもないよ。その後にクロと研磨に会ってさ。』

古「研磨ってあのセッター君？」

『そうだよ。確か、その頃から髪も伸ばして女の子見たいって言われ始めて。』

『でも、クロと研磨は容姿は関係なしに僕と正面から向き合ってくれたんだ。』

古「そうだったんだ。それで好きになったの？」

『うん。まあそんなとこかな。』

古「？だったらさ、そのセッター君でも良かったんじゃないの？」

『あぁー…それもそうだね。けど研磨は愛が強いって言うか、重いって言うか。』

古「どう言う事？」

『えっとね、昔僕がバレーで怪我した時、研磨が看病してくれたの。』

古「それだったら別に良いんじゃないの？」

『あはは、でもね、僕の怪我ってただの突き指だったんだよ。それに、研磨、家にずっと居て、クロが来ても僕の所に呼んでくれなかったの。』

古「…へぇー…それは…大変だったね…」

『うん、大変だよ。最近はそんな事は無いけどね。』

『それに…クロはちゃんと僕の事を考えてくれてるから…あ、好きだなって思ったんだよね。』

古「そっか。ありがと。教えてくれて。」

『ううん、良いよこれくらい』

古「じゃあさ、もう一個質問しても良い？」

『？良いけど？』

古「黒尾さんとはあれから進展あったの？なにか恋人らしい事した？」

『あ、…してない、かも…』

古「ははは、そっかそっか」

『でも、なんかなんとなくクロのこと考えてしてないって言うか…言い訳みたいだけど』

古「ふぅん。でも、このまま何もしないのは無関心と一緒なんじゃないかな。」

『そうだね。合宿が終わったら考えてみる。』