第49話 ページ49
黒尾side
この前アイツと初めて喧嘩した。
俺達は会った時から意気投合、一回も喧嘩なんてしたことなかった。
いや、もしかしたらAが気を遣って今まで我慢してきていたのかもしれない。
…俺達の出会いはAが引っ越してきて数ヶ月経った頃だった。
〜(回想)〜
俺達の出会いは本当に何気なく始まった。
研磨と河川敷でバレーの練習をしていたら、そこにAはいた。
…まるで座敷童みたいにポツンと、1人静かに立ってこちらを見ていた。
孤「く、クロ…あの子…めっちゃ見てる…」
黒「あ、ああ…」
孤「バレー、やりたいのかな…」
黒「どうだろ…」
会話しながらパスをしているとボールが外れ、その子の方へ飛んでいく。
黒「あっ、やべ!」
しかもその子はもう帰ろうとしていたのか後ろを向いていて、頭頂部にあったってしまうのは不可避な状態だった。
黒「よ、よけて!」
『、!?』
あぁ、もう当たってしまう、そう思っていたら何故かボールは俺の手元にあった。
黒「…え?」
『あ、え、と、…あ、の、す、すみませ、』
黒「このボール、お前が返したのか…?」
『え、あっ、そ、そうです…』
孤「…頭に当たりそうなボールを、あんな綺麗なオーバーで…」
『あ、あの、!』
黒「うぉっ!?びっくりした、どうした…?」
『あ、えっとその、一緒に、ば、バレーやっても、良い…?ですか、?』
黒「え、いい、けど…」
俺がそう言うとパァと顔を明るくした。
『!ありがとうございます!』
『僕、白布Aって言います!』
黒「俺は黒尾鉄朗。」
孤「孤爪研磨。」
〜 〜
なあ、A。
俺は、お前が大好きだ。
別に他の奴らみたいに依存してるわけじゃない。
ただ、お前が望むなら、俺はお前の前から消えてもいい。
でもさ、俺我慢できないタチなんだよ。
お前なら知ってんだろ?
俺の、俺の気持ちくらい、感じてくれても、
良いんじゃねえか…?
なあ、A。
あの時自分で決めてあの部屋を出て行ったのに、
もう一回お前とバレーをしたい、
お前とまた遊びたいってのは、俺の…我儘か、?
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龍弥 - 滅茶さんの存在を忘れていた← (2022年6月27日 9時) (レス) @page50 id: fcd8ac32bf (このIDを非表示/違反報告)
緑(プロフ) - 翡翠**さん» えぇ、…何を言っておられる?こちらの方が感謝ですよね。ハイ。翡翠さんや、この作品を読んで下さる方々のおかげで順位も更新できました!ありがとうございます。 (2021年12月26日 10時) (レス) id: 3efd7defcd (このIDを非表示/違反報告)
翡翠** - おぐぅっ……クロオさんっ、、、死んで、まうやろっ…更新ありがとうございます感謝感謝感謝です。では死んできますゝ (2021年12月25日 21時) (レス) @page49 id: 7e3a50eeb9 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠** - いや、神作ですよ?更新楽しみにしてますね。 (2021年12月24日 16時) (レス) @page19 id: 7e3a50eeb9 (このIDを非表示/違反報告)
緑(プロフ) - 翡翠**さん» わぁ…こんな作品をこんなにも褒めてくださる方がいらっしゃるなんて…!大感激デス!あばばば(困惑)翡翠さんのおかげでモチベ上がりました!更新がんばろっと (2021年12月23日 7時) (レス) id: 3efd7defcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緑 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/momiji81945
作成日時:2021年6月19日 16時