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話さなかったり、
ぼーっとしたり、
1人の時間が多くなると
無駄なことをどんどん考えてしまう。
1人の世界に入ってしまうことが
わたしはすごく多くて。
何かを考えているときは
周りの音とか声とかも聞こえなくなる。
そして現実に戻されたとき…
「 おーーーーーいAさーん?」
大丈夫か?戻ってこーい!なんて、
よくサヤカにも言われる。
「 ごめん考え事してた 」
「 うん、だろうな 」
サヤカがそう言った後
また訪れる沈黙。
また一点を、無意識に見つめてしまい、
自分の世界に入りかけた。
そのとき、いいタイミングで
サヤカが言葉を発した。
びっくりしてわたしは
変な声が出てしまった。
「 もうしょうがない!」
「 っうれ?!」
「 …言葉になってないからぁ 」
「 ふっきれよ?新しい恋しよう? 」
「 なんだ恋の話か… 」
「 そうだよ恋だよ!忘れるためには恋しかないよ!」
恋かぁ。
もうしばらくいいよ。
わたしには恋なんて、
向いてない気がしてきたんだ。
どうしてもフラれてしまうし、
恋愛する権利なんて ないのかもしれない。
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作者名:なぴ!!! | 作成日時:2017年2月9日 15時