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腕を引っ張ったのは勝利で。

小さい頃から変わらないその綺麗な顔で、
綺麗な瞳でじっと見つめられる。




なにかに囚われたような感覚を覚える。
小さい頃から、そう。




勝利には…嘘をつけない。








「 …ごめん、帰ろうとした 」

「 やっぱり 」

「 黙っててごめん 」




「 いいんだけどさ、」

「 うん 」

「 逃げてても変わらないよ?」






俺はなにがあったのかはしらないけど、

そう付け足した勝利は、
わたしの腕を引いて歩き出した。

たどり着いたのは人気の少ない渡り廊下、





高校に入ってから
聡とも勝利とも秘密で大切な話は
必ずここで話すことになってる。







「 じゃー俺が授業をサボってAちゃんの話を聞いてあげるー!」









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作者名:なぴ!!! | 作成日時:2017年2月9日 15時

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