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ガラガラガラガラドン!!!!
聡 「A?!」
1時間目が終わった後
ドアが吹っ飛ぶんじゃないかなって勢いで
扉が開いた。
私 「聡…うるさい、(笑)」
聡 「 うるさいじゃないよ!なんですぐ報告しないの?」
さっきの勝利とのことは、
勝利の考えもわからないし
聡にも言ってなかった。
わたしが黙ってれば聡もわからないし…
それに、勝利はわたしと同じクラスだし
きっとさっきのことも気にしてるだろうし、
聡が飛び込んできたのも、気づいてる
いや、私、なにもやもや考えてるんだ?
聡が言いたいことがさっきのことじゃないかもしれないのに。
私 「 報告…?ってなに?」
聡 「いーからちょっと廊下きて!」
鋭い勝利からの視線を、
聡が入ってきたときから感じてた
聡もきっと気づいたから
2人で廊下で話すことにした。
聡 「 マリから聞いたんだ、2人のこと」
私 「 マリ?とは?」
聡 「 さっき話したでしょう?ハーフの男の子」
私 「 あ!マリウスくんか!」
聡 「 怖い思いしただろうに、言ってよ……」
聡に悲しい顔をさせてしまっている、
この状況がとてつもなく嫌で仕方なかった。
ここはもう本音を話そう。
私 「 ごめん、勝利の考えてることがわからないまま、責めるようなことにはしたくなくて」
私 「 どうして勝利があんな乱暴なことをしたのか、本当に心当たりがないの、あんな勝利初めて見たから、怖いってよりびっくりの方が大きかった、」
聡 「 不器用すぎるって話、前、したじゃん」
私 「 あ、前中島くんと話してたときか」
聡 「 そうそう 」
私 「 中島くんのこと嫌いそうだったしね、勝利」
聡 「 まあ、勝利の場合、嫌いっていうのもあると思うんだけど…」
聡はこの先に言葉を続けなかった。
それに、わたしも高校生だし、
なんとなく察した。
それに、今察したわけじゃない。
小さい頃から、勝利からの恋心にずっと、
気づかないふりしてた。
ずっとずっと気づいてたんだ、
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作者名:なぴ!!! | 作成日時:2017年2月9日 15時