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勝利と2人きりになる時間を減らしたくて、
聡と別れてからすぐ教室に入ろうとした。

勝利に話しかけてもどうせ黙るし、
めんどくさいから。


なのに。





勝 「 ねぇ 」

私 「 なにっ、ってえ?、 」




グッと腕を掴まれて
無理矢理どこかへ歩こうとする勝利。


私 「 やめて…離して!」

私 「 勝利…!!」



何度か名前を呼んだし、
腕も振り回したけど、離れない。


勝利の華奢な腕からは想像できないほどの力。
正直、なめてた。




ちょっと歩いたところで勝利は足を止めた。
ここは、わたしが前に泣いた時に
勝利が連れてきてくれた屋上のドアの手前。


周りからは死角になっていて見えない。




腕を掴む力をグッと強めた勝利は、
自分の体の前にわたしを引っ張り
壁に押し付けた。



私 「 いった…ねえ勝利なに?どうし…」

勝 「 うるさい。」


今までにない顔の近さに
幼馴染とはいえ、ちょっと怯む。


ドクンドクン心臓がなってる。
まって、どうしよう


私はこんなにドキドキしてるのに、
勝利はお構いなく顔をちかづけてくる。


なんなの。もう、唇、つきそう。
意を決して目を閉じた。





勝 「 手震えてるし、目も閉じちゃってかわいーね?」

勝 「 俺とキス、したかった?(笑)」





こんな勝利。しらない。









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作者名:なぴ!!! | 作成日時:2017年2月9日 15時

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