君だけだから。 (ページ11)

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「お待たせしました、ビックパフェでございます」

お店に着いてから20分、
ずっとわたしはブルーだった。

なぜかって？
事の発端は15分前のこと。

聡「めっちゃいろんな種類のメニューあるねー」

私「わたしこれ食べたい！パンケーキ！」

聡「あ、それいい！かわいい！」

甘いの大好き～♡とかいって
そこらへんの女子みたいに騒ぐ聡。

なんかちょっとそっち系の人みたいで
わたしはずっとツボに入ってた。
聡はいたって真面目なんだけれども。

勝利はというとテンションだだ下がりで
メニューさえ見ずに携帯をいじいじ。

ノリ悪いなぁ。

そう思って

私「勝利なんか食べないの？」

勝「 … 」

私「んもーいじけてる、」

聡はというとずっと店内をパシャパシャ。

…わたしより女子なんじゃないの

呆れてさっさと注文してしまおうと
店員さんを呼ぼうとした、そのとき。

勝「すみませーん！」

勝利が大声を出して店員さんを呼んだ。

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