私の初恋は私の大っ嫌いな永瀬廉でした。続編

59話 ページ32

放課後、廉に呼び出された。









恐る恐る、ドアを開けるともうすでに来ていた廉。









「廉…話ってなに？」









ホンマは、こんな言い方したくない。




うち、素直ちゃうから…。









どうせ、"別れよ"とか多分うちを振りに来たんやと思う。









も-ええもん。



別に。



廉なんて嫌いやし。









中々話出さない廉。









「用がないんやったら、うち帰るな？」









ちゃう。




ただ、別れを切り出されるのが怖いだけ。









強がって、ホンマアホみたい。









廉「あのさ、(人1)…。」





廉「(人1)、俺のことすき？」









急にそう言った廉。









予想外の言葉にビックリする。









「なんで？」







廉「(人1)、最近、俺のこと避けてるやん。もう、嫌いになったん？」









なんで？





なんで、廉はいつもいつも、









うちの気持ちに気付いてくれへんの？









「嫌いっ!!! 大っ嫌いや!!!…っ。」









うちは、廉にそう伝え、急いで屋上から出た。









頰に伝う涙。









ホンマはこんなこと言いたかったんとちゃう。




…ちゃうねん。









もう、めちゃくちゃや。









最悪や。









「終わりや…。」

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