淳太くん。

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今日は智ちゃんと呑む日。









「もうさ、淳太くんがね？」









智ちゃんと呑むときは


決まって淳太くんの愚痴からはじまる。









「淳太くん私には冷たいくせに他の女の人には愛想振りまいてんだよ？酷くない？」

「ていうかその愛想振りまかれてる人らも可哀想やけど。」




「いや私はどれだけ辛いか！」

「でもそのくせ悩んでること相談したらちゃんと答えてくれて優しいの。」

「ほんとズルいよね！淳太くんって罪な男。」









なんて最終的に淳太くんを

語るのもお決まりのこと。









「私は本気なのにね。」









ぐびっとお酒を呑んだ。









「まあでも今が一番楽しいのかもね。」


「せやな。なんやかんや片思いが1番楽しかったりするしな。」


「だよね。」









智ちゃん、ほんと頼りになるな〜。


１つ１つの言葉に納得しちゃう。









「そういう智ちゃんは好きな人いないの？」









智ちゃんの恋バナなんて聞いたことないもん。









「いまは仕事で精一杯。」


「あは、智ちゃん真面目〜！」









だからかこんなにしっかりしてるんだ。









「後輩の面倒も大変そうだしね？」


「嫌いではないけどベタベタされんのは困る。」


「それその子に言ったら泣いちゃうよ。」


「言わんわ！」









智ちゃんも大変そうだな。

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